出版社内容情報
使い古しの洗面戸だなと、はんぱもののプラスチック人形とひいばあちゃんの宝石箱のカギから、信じられない冒険の旅がはじまった。 小学校高学年~一般
内容説明
オムリは、じっと横になったまま、夜明けのうす明かりのなかで戸だなを見つめていた。なかから、なんともふしぎな物音が切れ目なく聞こえてくる。パタパタ歩く音、コツコツたたく音、ガリガリひっかく音、そして…。裏通りにすててあった古ぼけた洗面戸だなと、はんぱもののプラスチック人形。少年オムリが誕生日にもらったのは、そんなさえないものだった。でも、ひいおばあちゃんの形見の古い小さなカギを見つけて、戸だなのカギ穴にさしこむと…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あけさと@ぷに
11
思ってたよりおもしろかった。2013/09/20
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
4
読書会【子どもの本おすすめリスト】2015/09/15
ぱせり
4
そして、最後に余韻を楽しみつつ、「魔法がもうこれでおわり、というわけじゃないんだ」というオムリの言葉を読者たるわたしは見逃しません。思わずにっこりしてしまいます。2008/02/01
RIU
3
児童書ですが、とても面白く読むことができました。 人形が不思議な力で過去の人間に変わるという設定はとても応用がある設定だなと思って読んでいました。 (舞台を日本にすればサムライとかになるんでしょうかね。いろいろなお話ができそうです) 登場人物はそれほど多くないですが、特に元人形の人物は魅力的なキャラクターでそれがまた良かったです。2012/04/13
ebi_m
2
他の方も書いてますが『貸出禁止の本をすくえ!』(アラン・グラッツ)にタイトルが出てきました。小学生の頃読んで、なんといってもプラスチックの人形が本当に生きた人になる(小さくしてその人の時代から連れてきてしまう)という設定がよかった記憶。久々に再読すると、ほとんど前置きなく速やかに物語が始まり、巧み。あと男の子たちの行動が本当に子どもの向こう見ずさで大人としては(たぶん子どもも)ハラハラさせられる。/原書1981年。さすがに一部に時代を感じ、「インディアン」の扱いについて是非があるのも尤もなこと。でも面白い2023/08/31