内容説明
両親の別居、おかあちゃんの入院、学校プールの完成、映画館でのケガなど、「ろくなことがなかった年」を過ごした忠明少年。でも、忘れられない人との出会いもあった。少年時代の微妙な心のゆれを、あたたかく、鮮やかに描きだした物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マツユキ
14
１９５８年は、嫌なことが重なった年だった。両親が別居し、母は入院、夏にはプールか始まる…。小４の男の子の物語で、作者の自伝なのかな。暗い性格ですが、心地よく感じてしまう。主人公をいつも高く評価してくれて、母の入院中も面倒を見てくれる川島さんって、何者だろうと思っていたんですが、そういう経緯があったのか。結局、皆、自分勝手に物事を見ていて、見当外れだったりするんだけど、それが他人に響いたりする事もある。出会いの不思議を感じる作品でした。2023/05/16
