内容説明
サンタさんのつくった青い球は、美しかった。やがて生命が誕生し、考える2本足の動物が登場した。サンタさんは、うれしかった。しかし、2本足の動物は、他の動物を滅ぼし、2本足どうしで殺し合い、ついには、青い球をも滅ぼしていった。サンタさんは、かなしかった。そして―。サンタさんの瞳が、ふたたび輝いた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
6
クリスマスが近いので再読。サンタさんが地球を創る神さまのような存在で描かれている。人間の愚かさを嘆きながらも、自分で創った可愛さで新しい希望を求めるサンタさん。クリスマスっぽさを求める本ではないけれど、こういう目線もいいなぁ。個人的にとても好きな作品です。2018/12/17
遠い日
4
クリスマス絵本としては異色の本。サンタはまるで神のような存在として登場する。この青い地球と思しき“青い球”を作り出した者。その変化、進化を暗闇の宇宙から見守る者。その青い球に生きるのは、どうやらわたしたち人間らしい。愚かな行動で自らの滅亡を招く二本足の生き物。サンタの決断と今一度の創造が、まだこうして続いていることが奇跡に思える。不思議な味わいの物語。2013/12/01
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
1
小学校高学年おはなし会 マジックエプロンシアターも演じる2011/12/16