内容説明
社会の情報化がすすむにつれて、また、コンピュータを利用したニューメディアが学校に導入されるようになれば、学校や教師にはどのような役割を期待されるのか。子どもたちのために学校や教師は何をしなければならないのか。この問いは、1人ひとりの教師がその教育観あるいは人間観に基づいて答えるべき問いである。CAIをはじめ学校におけるコンピュータの利用に関する議論が華々しいわりには、この問いに対してはまだ十分な議論がなされているとは言えないのが実情である。
目次
1 変えることのできることと、できないことと(ニューメディアからの挑戦;教育のパラドックス;教授活動の目標)
2 CAIと教師の役割(学習指導とコンピュータ;目標行動の論理分析;コースアウトラインの決定;「わり算」のスクリプト)
3 「問う」ことの教育(読・書・問;オーダーメイドの教育)