目次
斎藤喜博氏との邂逅(島小への赴任―はるかに奥深い感動;無意識のうちにある子どもへの蔑視;激しい飢渇感におそわれながら ほか)
真の授業者をめざして(子どもの精神を無限に開拓する授業者 ほか)
授業がすべてを明らかにする(ことばこそ教師の最大の武器 ほか)
一時間の展開の煉獄の中で(教師の意識がほんものとなる契機 ほか)
深く重い問い(否定すべき非教育的な側面とのたたかい;高い質の文化・芸術・思想・人間の行為を子どもは求める ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
えぬ
2
斎藤喜博の弟子、武田先生の本。斎藤先生と出会い、日々葛藤しながら、悩み尽きない中、自分に自信がない中、実践の中で教師として力を磨き続けた武田先生。その葛藤や考えが凝縮された本2014/09/15
国木田
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著者が苦しみながら実践を生み出し、子どもと対峙し、重く苦しい教師として実践者としての歩みが手に取るようにわかる本だった。一斉授業ができないと学び合いもできないと巷でよく聞く言葉があるけれど、その尻尾をつかめた本だった気がする。もう一度読む必要があるからまた近いうちに読む。2017/03/19
Masaru Inose
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主に授業という実践の中で、対象である子どもと、授業者との衝突や葛藤、対話を起こすことによって、子どもだけではなく自らも常に変革していかねばならないと筆者は強く主張します。(小手先の)技術はだんだんと磨かれ、そつのない授業をすることは可能になるが、理念として、前述の事実を胸に留めておくことがないと、授業者は怠惰になってしまい、その実践は張りのない空虚なものへと堕落してしまう。こうした筆者の、自らを激しく律する態度に大きな感銘を受けました。2012/05/29




