出版社内容情報
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内容説明
菜々実のおとうさんはモノマネ芸人だ。イケメンだし、人気もある。だけど、俳優になる夢を果たそうと、再チャレンジすることに!まわり道でも、夢を叶えることはできるだろうか?そして菜々美もまた…。
著者等紹介
高森千穂[タカモリチホ]
システムエンジニアとして勤務し作品を書いている。『レールの向こうへ』(アリス館)で小川未明文学賞優秀賞。『風を追いかけて 海へ!』(国土社)で青少年読書感文全国コンクール課題図書
丹地陽子[タンジヨウコ]
東京芸術大学美術学部デザイン科卒。書籍の装画を中心に活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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雪丸 風人
14
主人公は父子家庭の小学六年生。ものまね芸人兼バイトという父のことが大好きな彼女が、ギリギリの生活を助けながら健気に歩んでいく物語です。父のカッコよさと、母のパワフルさに注目!素敵な親子関係だな~。彼らを襲うまさかの事態はショックでしたよ。なんでこんな目に遭わなければ・・?と思いましたね。感情移入するあまり、中盤で起こる変化にアッと驚き、すべてが晴れ渡るような終盤にはため息がもれした。もちろん素晴らしいって意味で。夢をあきらめない背中を子どもに見せる父はやっぱりカッコいい!(対象年齢は10歳半以上かな?)2025/06/07
菱沼
2
このところ読んできた数冊の児童書の中では、一番いいと感じる本だった。モノマネ芸人の父を持つ奈々実。マネとモノマネの違いはなんなのか。これは、盗作とオマージュの違いに似ていると思った。タイトルがちょっとわからない。奈々実のくぐってきた葛藤を「雨」で表しているのか。別居していた両親があっさりと(と読めてしまう。「大人の事情」と書いてはあるけれど)また一緒に暮らしはじめることにも若干の違和感はあるけれど、よくわかる部分も多いいい話だった。2025/03/16