出版社内容情報
十一歳の春休み、母の怜子さんとふたり旅に出ることになった沙羅。行き先は怜子さんのふるさと、鳥取。幼いころに父を亡くし、怜子さんとふたりきりで暮らしてきた沙羅は、旅行で遠くへ出かけたこともなければ、鳥取に祖父母の墓があることも知らなかった。そんな不安と旅への期待に複雑な沙羅を鳥取で待っていたのは…。自分のことを隠そうとする母との関係に揺れながら、それでもまっすぐに信じて向き合おうとする少女に吹いた春の風の物語。
内容説明
春休み、ふたり旅に出ることになった沙羅と母の怜子さん。行き先は怜子さんのふるさと、鳥取。幼いころに父を亡くし、怜子さんとなんとか暮らしてきた沙羅は、旅行で遠くへ出かけたこともなければ、鳥取に祖父母のお墓があることも知らない。そんな不安と旅への期待に複雑な沙羅を鳥取で待っていたのは…。
著者等紹介
松弥龍[マツミリュウ]
愛知県に生まれる。作品に、第4回森三郎童話賞最優秀賞を受賞した『ぼくとお兄ちゃんのビックリ大作戦』がある。日本児童文学者協会会員。日本児童文芸家協会会員。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」同人。「童話の会ペパン」同人
三上唯[ミカミユイ]
イラストレーター。東京都出身。独学でイラストを学び、装画やCDジャケットのアートワークなどを担当する。毎年、個展やグループ展を開催するなど、展示活動にも力を入れている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ねこ
4
母子の物語であり、少女の成長譚。母に隠しごとがあることを、なんとなく感じていた少女が、初めて、母が育った町に行く。しだいに明らかになる事実と、それを受け入れ、前に進んでいく少女。淡々とした展開であるが、胸を打つ。2024/01/07
芦屋和音
1
11歳の沙羅は春休みに母と二人で鳥取へ旅に出る。父を亡くし「またね」という言葉が言えない沙羅。母も「お母さん」と呼ばれたくない理由があった……。本書の魅力はなんと言っても鳥取を旅した気分になれること。そして美味しそうな食べ物たち🦑🐟🦐辛い記憶に蓋をしてくれるのは、たった一瞬でも愛されていたという思い出を忘れないこと。鳥取砂丘の描写もあり鳥取に行ってみたくなりました。2023/05/23
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