出版社内容情報
お気に入りのぼうしがキツくなって、しかたなく汗くさそうなお兄ちゃんの野球帽をかぶることになった、れもん。すると、頭の奥でお兄ちゃんの声がひびく。しかも口調や仕草まで、お兄ちゃんそっくりに!公園で出会ったおばあさんが実は魔女で、これって魔法をかけられたってこと!? いろいろな人の帽子をかぶると、その人が乗り移ったみたいに考えていることまでわかるようになって、れもんには心配なことが増えて…。秘密を知ることの機微を不思議な帽子の魔法を通して描いた小さな日常のファンタジーです。
内容説明
去年買ってもらった、あたしのぼうし。イチゴのししゅうがあってお気に入りだったのに、もうきつくなっちゃった。ママは、代わりにお兄ちゃんの野球ぼうをかぶりなさいって、おしつけてくる。すると、頭のおくでお兄ちゃんの声がひびいて、話し方までそっくりに。そんなのサイアク!でも、いろいろな人のぼうしをかぶってみると、その人の考えていることまでわかるようになって…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねこ
4
ファンタジーでもあり、ミステリーでもあります。どきどきわくわくしながらページを繰ると、なんとも心地のよい着地点へ。物語の余韻から醒めた子どもがまずするのは帽子をかぶること。間違いなし。2022/11/17
timeturner
2
帽子の持ち主の考えがわかるだけでなく、喋り方や運動能力まで移ってしまうというアイディアは面白いけど、そのあとの展開が物足りない。よその人の妻を「パートナーさん」と呼んでいるのは「お!」と思ったけど、これ、読者の子どもに通じるだろうか。2023/08/26
ゆうぴょん
1
小5娘。中学年向けかな。お気に入りの水色帽子がちいさくなってしまったレモン(名前がちょいびっくりした母です…。レモンなのに刺繡はイチゴ)しかしお母さんはお兄ちゃんのお古の野球帽をかぶるように言ったことと不思議なおばあさん魔女?に会ったことから、帽子をかぶるとその人の気持ちがわかるように…。いろんな意味でレモンが帽子で体験することがあるあるで、子供には響くのではないかと。2023/02/19
しろたん
0
ぼうしをかぶったら、ふしぎな声が聞こえてきた 2024/05/16
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- 和書
- 東奥年鑑 〈令和4年版〉