内容説明
海と舟、いとこ同士のふたりとなっちゃんが、夏の合宿で見つけた「ナツネコ」とは…。
著者等紹介
北森ちえ[キタモリチエ]
広島県呉市生まれ。大阪大学基礎工学部卒業。工学修士。医学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
杏子
18
西日本読書感想画指定図書高学年向け。舞台が広島、呉市ということと、「夏の猫」というタイトルに期待していたが……途中で出てくる、両手を使って数えられる数のことや、車のナンバー早計算や逃げ水の科学的解釈のことなどは興味深くよんだが、話そのものは拍子抜けするほど味気なかった。そうだろうな、という筋書きで終わってた。読みやすいけどあんまり残るものがないなぁ。絵は何となく描けそうではある。その意味ではおすすめかもね?2017/06/25
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
17
いとこ同士の舟と海。舟は仲間外れに…、海はケガをしてサッカーを挫折中、そんな二人が一緒に過ごした呉での夏。ふしぎな灰色猫やなっちゃんとの出会い。みんななにかしら抱えて生きていることに気づいていく。2019/03/12
izw
16
図書館の児童書新刊コーナーで見つけた作品。夏休みを母方の祖父母の家で、いとこの周と合宿するために一人で呉に行った海(かい)、二人の勉強を見てくれる若い叔母さんのなっちゃん、3人ともそれぞれ悩みを抱えている。明るい日々を過ごしているうちに、ある事件が、、、呉で改札口を出た時に見た灰色の猫が鍵を握るちょっと不思議なこともある明るい物語である。作者は、阪大基礎工出身で工学修士と医学博士をも、これまでも児童文学の作品を書いている。これまではすべて本名で書いているというから、北森ちえとしてはこれが初めての作品か。2016/11/26
HNYYS
6
図書館本。普通にしているように見えても、誰もが悩みを抱えて生きている。実際、一夏の経験で全てが上手くいくわけではないだろうけど、前向きになれたことで希望が見えたのは良かった。2020/04/16
ひめぴょん
4
才能がないのがわかってしまうのが怖い、なんていうのは、他人の目を気にしているだけのことなんじゃね。」というなっちゃんの言葉は、けがを理由にサッカーを辞めた海(かい)の心にも響いた。防空壕に置き去りにされたスケッチブックをきっかけに「追いかけてみんと、本物か幻か、分からんと思うんよ」「やらんで後悔するより、できることをやってみようか」と美大に行くことをなっちゃんは決意。夢を忘れないでというメッセージを伝えるために現れていたかのようなナツネコをその時以来見ることはなくなった。夢と向き合う子どもたちを描いた本。2017/08/21
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