内容説明
香音のパパは有名な指揮者で、世界中を飛びまわっている。のんびりやのママはケーキ作りがとくいで、ピアノの先生だ。おじいちゃんは腕のいい調律師。兄の奏はサッカーの選手で、しかもイケメンだ。そんな家族の中で香音は、ピアノを弾く意味を見失ってしまう。だが、なにより大切な「ピアニッシモ」の秘密を知り…。香音にとって「心に響くピアニッシモ」とは?
著者等紹介
西村友里[ニシムラユリ]
1957年、京都に生まれる。京都教育大学卒。京都市内の学校に勤めて創作をつづけている。2008年、日本児童文芸家協会第13回創作コンクールで優秀賞受賞。主な作品に桜小路商店街を舞台にした「オムレツ屋へようこそ!」(第59回青少年読書感想文全国コンクール課題図書)「翼のはえたコーヒープリン」(第47回緑陰図書、共に国土社)「たっくんのあさがお」(第25回ひろすけ童話賞、PHP出版)などがある
鈴木びんこ[スズキビンコ]
制作プロダクションのデザイナーを経て、フリーのイラストレーターとなる。日本児童出版美術家連名会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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chiaki
40
2年生の本好きちゃんにおすすめされて読みました。お母さんはピアニスト、お父さんは世界的に有名な指揮者、お兄ちゃんはファンクラブも作られる程にイケメンでサッカーが得意。そんなスター揃いの家族を持つ香音は、ピアノのコンクールに出ることが叶わず、ピアノを弾く意味を見失ってしまい、心にもないことを言ってしまったり、劣等感に悩んだり…。自分探しにぴったりな1冊かな。調律師のおじいちゃんの言葉、素敵だな。“フォルテッシモは、たしかに目立つが、そればかりで音楽はできない。心に響くピアニッシモっていうものがある”2021/07/13