内容説明
想は、竹林でふしぎな少年と出会う。みごとな竹編みのわざを身につけたその少年は、いささ丸と名のり、千二百年の前からくり返されてきたという生まれ代わりの話をきかせてくれた。にわかには信じられない想に、涼ちゃんが持つ竹のじゅず玉こそ、約束された生まれ代わりの証だと告げるのだが…。時を超えて紡ぐ壮大な愛のファンタジー。
著者等紹介
広瀬寿子[ヒロセヒサコ]
神奈川に生まれ京都に育つ。『小さなジュンのすてきな友だち』(あかね書房)で第8回児童文芸新人賞、『まぼろしの忍者』(小峰書店)で第27回日本児童文芸家協会賞、『そして、カエルはとぶ!』(国土社)で第49回青少年読書感想文全国コンクール課題図書、第33回赤い鳥文学賞、『ぼくらは『コウモリ穴』をぬけて』(あかね書房)で産経児童出版文化賞大賞受賞
丹地陽子[タンジヨウコ]
東京芸術大学美術学部デザイン科卒業。イラストレーターとして、書籍の装画や挿絵等で、幅広く活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミーコ
44
初読みの作家さんでした。タイトルと幻想的な表紙に惹かれて読みましたが、ちょっと思ってた内容と違いました。複雑な割に 感じるモノが弱く 残念な気がしました。もう少し的をしぼった方が良かったかも?2018/06/02
ぽろん
31
前から気になっていた一冊。去って行ったいささ丸、男前!ふわっとしたお伽話。大人になって又出会えるといいなぁ。2016/12/04
みなみ
24
粗筋に恋愛ファンタジーと書かれているが恋愛話をあまり読まない母娘共すごく面白かった!娘が借りた本。前知識なしに読んだ。最近「自分(だけ)が辛い→そこからの成長」という本を読み続けて少々飽きてたので、そうで無い話で先が読めない展開で良かった。物語はかぐや姫の時代と現代と重なりながら進む。竹林に住む不思議な少年。ヒメと涼子はどうなってしまうのか?自分が知らない所での色々な人の関わり合い。子供はこういう恋愛の形を新鮮に感じる様だ。あり得ない事を空想(妄想?)する人はとても楽しめると思う。2019/12/21
はる
21
なんか淋しそうな表紙だなぁって思って手に取った一冊です。表紙の絵と本の内容がっぴったりとはまる作品で本当に切なかったです(* ´ω`*)最後は皆でなんとかしてハッピーエンドかと思ったら全然違ってたので、続編なんかを描いて是非いささ丸を幸せにしてあげて欲しいな~(*^^*)2015/05/28
のり
19
不思議な話で悪くないんだけど、いまいちしっくりこない。かぐや姫の弟っていささ丸じゃないし、涼ちゃんがアコヤの生まれ変わりだとして、アコヤはかぐや姫じゃないし・・・。いろいろ盛り込みすぎてボヤけた印象。2016/07/30