内容説明
「鳥ヶ峰の勇者は空をとぶ」という言い伝えのある空中砦の街に、林子は、たったひとりでやってきた。小さな胸に、たいへんなひみつをかかえて。そんな林子に一太は、なんとしても、「風の祭」を見せたいとねがうのだが…。
著者等紹介
福明子[フクアキコ]
神奈川県に生まれる。『ジンとばあちゃんとだんごの木』(あるまじろ書房)で第20回ひろすけ童話賞受賞。他に「やんも―光る命の物語」で第9回椋鳩十記念伊那谷童話大賞、「七度夢」で第5回グリム童話賞など受賞多数。命の大切さを伝える作品を書きつづけている。日本児童文芸家協会・日本文藝家協会会員
小泉るみ子[コイズミルミコ]
北海道に生まれる。早稲田大学文学部卒業後、絵を描き始める。「小泉るみ子四季の絵本」シリーズ(ポプラ社)で北の大地の四季を透明感あふれるタッチで描く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぶんこ
56
石垣の上の町、天風の吹く町、「風の祭」のある町。 設定がいいですね。 行ってみたくなります。 無茶をする林子にヒヤヒヤして、子供だけで送り出した両親、迎えた祖父と一太家族の思いが切ない。 祭の準備や「飛んでみしょ」の歌の風情がジンジンと伝わってきました。 林子だけではなく、皆にとって忘れられない思い出になったでしょう。2016/04/07
はる
46
爽やかな夏の風のような物語でした。夏祭り目前、田舎にやってきた女の子。地元の子たちともすぐに仲良くなり、楽しい毎日。でも少女には重大な秘密があったのです…。腕白だけど、仲間想いで優しい子どもたちが爽やか。田舎の夏の雰囲気も懐かしい。ただ、このあとが気になってしまうような終わり方なんですよね。2016/04/03
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
42
夏休みにおじいちゃんの田舎で過ごした林子。無茶して田舎で思い切りはしゃぐ林子だが、実は林子は命も危ぶむ病気を抱えていた。祭り前に病院へ戻らなくてはならない林子。田舎の子供らとの交流と別れがノスタルジックに描かれている。その後の林子がどうなっただろうか・・。2019/12/25
花林糖
13
(図書館本)2011年の高学年課題図書。夏休みに田舎の祖父の元へ、遊びに来た11歳の林子が主人公。懐かしく爽やかな読み心地で楽しく読めた。後半少し駆け足気味だったのが残念かな。林子のその後が気になります。2016/08/06
頼ちゃん
10
田舎、お祭り、子供達、いいなあ。2017/09/22
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- 和書
- 明治新選組 角川文庫