- ホーム
- > 和書
- > 児童
- > 学習
- > 文明・文化・歴史・宗教
内容説明
信玄にとっての敵は、上杉謙信や織田信長よりも、まずじぶんの体内に巣くう病菌であり、また家庭の内部にある複雑な家族関係でした。同様に、勝頼にとっては、父親にたいする劣等感と反抗心であり、さらに自己の能力への過信こそが敵だったといえます。そういうさまざまな意味において、武田勝頼の生涯は、戦国時代にとどまらず、いつの世の人間にとっても、考えさせられる問題を提供しています。
目次
宿命の父と子
武田信玄の少年のころ
追放された信虎
戦国の女性の悲しみ
人は城、人は石垣、人は濠
家族の悲劇はつづく
いまこそ若者の時代
陰謀と失敗
長篠城をめぐる攻防
運命のとき〔ほか〕