内容説明
レンティルは、うたはへたで、くちぶえもふくことができません。けれども、おんがくがだいすきなレンティルは、あるときハーモニカをかって、「ハーモニカのめいじんになろう」と、けっしんします。そんなあるひ、まちのゆうめいじん、カーターたいさが、かえってくることになり、かんげいかいをひらこうと、まちは、おおいそがし。けれども、それがおもしろくない、にがむしじいさんは、なにかたくらんでいるようす。さあ、そのとき、レンティルが、たちあがりました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
101
音楽が大好きなのに歌は下手で口笛も吹けない少年は、ハーモニカを買い練習に励む。上達した少年にある日、一世一代の舞台がやって来る……。町の有名人『カーター大佐』が帰ってくる事になった。町は歓迎ムードに包まれるが、面白くない者が一人。大佐の幼なじみで嫌われ者の『にがむしじーさん』だ。いよいよ大佐が帰ってくる日、町の人々が駅で出迎えていると、まさかの妨害行為が起きて……。作中で奏でられる『かわいいあのこがやってくる』という曲は、恋の歌に似せ開拓精神を謳ったもの。2000年9月初版。オリジナルは1940年発行。2016/06/21
♪みどりpiyopiyo♪
44
レンティルは、うたはへたで、くちぶえもふくことができません。けれども、おんがくがだいすきなレンティルは、あるとき… ■アメリカンでレトロモダンな絵本を読みました。古き良きアメリカのイメージぴったりな愉快なお話と、古き良きアメコミの様なコミカルでニヒルな絵。■著者のデビュー作でもある、自伝的作品だとか。小さな田舎町の有力者ってこんな感じだったんだろうなぁ。少年レンティル目線の、長閑でhappyなお話でした (๑`・ᴗ・´๑) (1940年)2020/04/07
tokotoko
28
のんびりスタートしよう!っと思った月曜日にぴったりの、のどかで、心の底からほのぼのできるお話でした。この作品、最近お気に入りのマックロスキーさんの、最初の作品でした。自伝的だそうです。お話中に出てくる歌は、アメリカの西部に初めて汽車がやってきた時の喜びを歌ったものが、いつからか大好きな「かわいいあのこ」と歌詞が替わって、アメリカ人に親しまれているそうです。替え歌を楽しむことって、昔にもあったんだね!西部の町に響くハーモニカは、どんなにか陽気で、人々の心をスカッとさせただろうなぁ!明るい1冊でした。2014/03/10
紅花
15
歌が苦手な男の子が、ハーモニカで起死回生。お話の中で、町の一番偉い人が軍人で、彼が寄付をしたり、彼の記念公園があったりと、当時の時代背景を色濃く感じる。2016/03/16
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
12
『小学校での読み聞かせガイドブック プランニング遊』で、朝読書のプログラムが参考になったので、記録しておきます。5年生①『ハーモニカのめいじんレンティル』 未読だったので、読む機会ができました。<7分>2020/03/08