出版社内容情報
世界初の南極点到達をめざした探検家の白瀬矗、シャッターを切る一瞬に真剣勝負を挑む写真家の土門拳、奥羽の覇者として仙台藩を築きあげた戦国大名の伊達政宗、板の命を彫り起こす版画家の棟方志功、未知の伝染病の研究に命をささげた医学者の野口英世、日本と外国のかけ橋になろうとした教育者の新渡戸稲造。東北6県を代表する偉人たちの半生を学べる6つのお話がぎゅっと詰まった1冊。
東日本大震災から10年を機に「みちのく童話賞」を立ち上げたメンバーが、生き生きとした人びとの温かさ、独特の自然の豊かさ、美しくておいしい空気など東北地方の魅力をあますことなく描く読み物シリーズ。東北の読者は郷土の魅力を見直すきっかけになるような、東北以外の読者は、東北に行ってみたい!と思えるような、心温まるアンソロジーです。
内容説明
南極探検家の白瀬矗、写真家の土門拳、戦国大名の伊達政宗、版画家の棟方志功、細菌学者の野口英世、教育者・思想家の新渡戸稲造。郷土の魅力を見直すきっかけになるような、東北に行ってみたい!と思えるような、東北6県を代表する郷土の偉人の生涯とそのルーツを描いた6つの物語。
目次
南極をめざして―探検家白瀬矗(秋田県/おおぎやなぎちか)
鬼と呼ばれた写真家・土門拳(山形県/井嶋敦子)
民が安らかに暮らせる国を―仙台藩初代藩主・伊達政宗(宮城県/佐々木ひとみ)
この道を行く―版画家・棟方志功(青森県/田沢五月)
伝染病研究に命をかけて―医学者野口英世(福島県/堀米薫)
洋服のサムライ 新渡戸稲造(岩手県/岩崎まさえ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
菱沼
2
南極へ行った白瀬矗、版画家棟方志功、細菌学者野口英世、写真家土門拳、農学者、経済学者、キリスト者など、とても一言では言えない新渡戸稲造、そして伊達政宗の6人のことが、子ども向け237ページの中に書かれている。新渡戸稲造については「お札になった人」くらいの知識しかなかったので、あらすじのようであれ、知ることができてよかった。穏やかな顔をした方だ。お札の肖像より収録されている写真の方がいい。ただ、この本になぜ伊達政宗が入るのかわからない。「偉人」……。それなら、阿弖流為(アテルイ)も入れたらいいかも。2025/03/20