出版社内容情報
「本を買え、天に届くまで積み上げろ。」
――ダンセイニのユーモア、百聞の能天気、芥川の懊悩、バッハの移り気、漱石の無鉄砲、金魚の野放図を彷彿とさせるフィクショナルな自己啓発エッセイ。
愛書家7つの習慣
1 本を買え、天に届くまで積み上げろ。
2 本は今買え、すぐ買え、迷わず買え。
3 読まない本が増えることを怖れるな。
4 本で床が傾くことを怖れるな。
5 本で家計が傾くことを怖れるな。
6 電子書籍を怖れるな、仮想空間にも積み上げろ。
7 外国語の本を怖れるな。
装丁:岡本洋平(岡本デザイン室)
【著者紹介】
中野善夫
1963年アメリカ合衆国テキサス州生まれ。立教大学理学研究科博士課程修了(理学博士)。英米幻想小説研究翻訳家。主な訳書に、ヴァーノン・リー『教皇ヒュアキントス』、ロード・ダンセイニ『ウィスキー&ジョーキンズ』、F・マクラウド/W・シャープ『夢のウラド』、J・B・キャベル『ジャーゲン』、J・K・ジェローム『骸骨』、E・ウォートン 『ビロードの耳あて』(いずれも国書刊行会)など。共訳書に、ロード・ダンセイニ『世界の涯の物語』(河出文庫)、ケネス・モリス『ダフォディルの花』(国書刊行会)などがある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
83
斜め読みになったけど「そうそう!」ってとこはピカッと光ってた。山本貴光さんの「むしろ積まなくてどうする」という言葉に励まされる。さりげないパラパラ金魚、可愛かったー。 2026/08/28
あたびー
42
題名から勝手に1冊全て積読推奨を謳った本かと勘違いしていたら、色々な方面について書いたエッセイを集めた本だった。最初の方は題名に違わず、宿敵コンマリの論法に、どちらかと言うと「そんなこと言ったってしょうがないじゃない」と言うような積読擁護を展開しているのだが、後には金魚と夜の散歩をする超ショートショートや翻訳について、電書化についてなどのエッセイが並ぶ。ヴァーノン・リー、フィオナ・マクラウド、イーディス・ウォートンについての評論は読み応えがあった。南條竹則さんがポン女に寄贈した本のこともちょっと出てくる。2026/10/17
よみとも
16
ボリューム満点のエッセイ集。ご自身は記憶力も集中力もない、と仰いますが、いやいや、凄まじい知識量に実行力です。本を買え!積め!こんまりはわかってない!と息巻き、ヴァーノン・リーについて止めどなく語り、朝顔に夢中になる。そんな熱い想い溢れるエッセイの中に挟まれる「金魚艸」シリーズがとても素敵でした。辛辣な金魚と僕のドライで不思議でヘンテコな4行足らずの物語。かわいい金魚のパラパラ漫画もあります。「この本は積みやすい仕様です(当社比)」とのことなので安心して紙で買いましょう(笑) 2026/10/16
さとまる
9
積読に限らず読書に関するエッセイ集(そして随に差し込まれる不条理金魚ショートショート)。読書量が購書量においつかず、バベルの塔の如く積読の量が増えているのが悩みだが、それらがバカバカしくなってくる。そうだ、これでいいのだ。そして今日もまた本を買う。2026/09/29
Susumu Kobayashi
7
題名から「積読書論」かと思ったら、著者のエッセイ集というのがより正確なところ(「夢十夜」風の幻想掌編集も収録)だったので、題名に偽りありといったところだが、著者の読者には関係ないだろう。その飄々とした語り口を楽しめばいい。隙間時間に読むのに好適。外国語で本を読むヒントがある。「読み始めた。おや、いけるのではないか。そして、最後まで読み通した(つもりになった)」(p. 76)。こうなったら洋書も読めるようになるのだ。著者は酒が飲めないそうだが、筆者との共通点はそこか。下戸で良かったと思っている。2026/10/10




