結婚式

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  • サイズ B6変判/ページ数 468p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784336077080
  • NDC分類 969.3
  • Cコード C0097

出版社内容情報

不動産で財を成したサビーノは、親子の情愛を越えた親密な感情を抱く末娘グロリーニャの結婚式を翌日に控えた日、一家のかかりつけ医のカマリーニャからグロリーニャの婚約者テオフィロが、自らの助手を務める若者ゼー・オノリオとキスを交わす現場を目撃したと告げられる。
上流中産階級の父親、人生を発見する若者たち、誠実で貞淑な女性たちの背後に隠された計り知れない欲望や悲劇。都会的な洗練のあるボサノヴァが流行する中で若者文化が花開き、行動も価値観も大きく変容していく60年代のブラジルのリオデジャネイロを舞台に、奈落の底に突き落とされそうな都会の現実の中で急速に崩壊しつつある社会と、上流階級の精神的な腐敗を赤裸々に描いた、ブラジル演劇の革新者ネルソン・ロドリゲスによる再評価著しい小説作品。
66年9月に刊行された直後、軍事政権の法務大臣によって「不道徳な内容と下品なことば使い」が非難され、社会秩序を乱すものとして販売が禁止されたが、著者による訴訟を経て、翌67年4月に解禁されたという経緯がある。


【著者紹介】

ネルソン・ロドリゲス

1912年ブラジル北東部ペルナンブーコ州レシーフェ生まれ、1980年リオデジャネイロで死去。生涯、新聞や雑誌を主な活動の場とするジャーナリストであり続けたが、1940年代から戯曲・小説を書きはじめ、ブラジル演劇の革新者として高く評価される一方、伝統的なブラジル社会が大きく変容していく様子を反映した作品内容は下品で不道徳とも評された。ジャーナリストで新聞社も経営した父親の移住にともなって幼少時に当時の首都だったリオに移住し、若くして父親の新聞社で記者として働きはじめ、長く犯罪面を担当した。1930年代のヴァルガス政権下で父の新聞社が閉鎖されたため、新興の『オ・グローボ』紙に移り、劇評や子供向け別冊付録等を担当した。1940年からは記者としての収入を補う目的で芝居の脚本を手がけはじめ、第2作の『ウェディング・ドレス』がヒット作となって劇作家としての名声を確立した。ここでは舞台を「現実」「記憶」「妄想」という3つの部分に分けて、昏睡状態にある主人公の内面の複雑さを表現したことが注目され、モダンなブラジル演劇の起点となった。その後も複雑なセクシュアリティを中心的なテーマとして扱い、ブラジル社会の偏見や差別意識を描き出したスキャンダラスな演劇作品を晩年まで発表し続ける一方、1945年からはスザーナ・フラッグという女性のペルソナをまとって書いた新聞連載小説が人気を博した。50年代には、また別の新聞で10年以上にわたって担当した連載コラム「あるがままの人生」が爆発的な人気となり、秘められた欲望や不倫などをテーマとするその一部は短篇小説として高く評価され、代表的な著作と見なされている。60年代には生涯にわたって熱狂的なファンであったサッカーをめぐるテレビの対談番組の中心キャラクターとして広く知られた。『野生のアスファルト』に次いで彼が本名で発表した長篇小説『結婚式』は、上流階級の精神的な腐敗をあばくというマシャード・ジ・アシス以来のブラジル文学の主要テーマに属していると見なすことができる。『結婚式』をはじめ、多くの小説・戯曲が50年代から映画やテレビの作品となっている。


【訳者紹介】

旦敬介

1959年生まれ、東京都出身。作家・翻訳家、明治大学国際日本学部教授。ラテンアメリカ文学、アフロブラジル文化。1990年代にケニアに暮らして以来のコンゴ音楽愛好家。著書に『旅立つ理由』(読売文学賞)、『ライティング・マシーン』など。訳書は、バルガス=リョサ『ラ・カテドラルでの対話』『世界終末戦争』、ガルシア=マルケス『十二の遍歴の物語』『出会いはいつも八月』、J・ゴイティソーロ『戦いの後の光景』、B・チャトウィン『ウイダーの副王』、P・コエーリョ『11分間』、M・ジェイムズ『七つの殺人に関する簡潔な記録』、レサマ=リマ『パラディーソ』など多数。

内容説明

1960年代、ブラジル、リオ―。末娘グロリーニャの結婚式を翌日に控えた日、サビーノは一家のかかりつけ医からグロリーニャの婚約者テオフィロが、自らの助手を務める若者とキスを交わす現場を目撃したと告げられる。無頼派的な物書きとして時代を駆け抜けたネルソン・ロドリゲスが、都会的な洗練のあるボサノヴァが流行する中で若者文化が花開き、行動も価値観も大きく変容していく60年代のリオデジャネイロを舞台に、上流階級の精神的な腐敗を危うさに満ちた筆致で描き、再評価著しい名品。

著者等紹介

旦敬介[ダンケイスケ]
1959年生まれ、東京都出身。作家・翻訳家、明治大学国際日本学部教授。ラテンアメリカ文学、アフロブラジル文化。1990年代にケニアに暮らして以来のコンゴ音楽愛好家。著書に『旅立つ理由』(読売文学賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

43
上手く、御せる事ができない上に読めない現実からの逃避で小説を読むのは、作者の手によって秩序立って救いのある世界に浸って安心したいからだ。だがこの小説はそれを許さない。読み始め、登場人物の痙攣的な会話や瞬発的な感情の発露に面食らう事になった。だがそれすらも思想と現実の折り合いのつかなさやその解決策として偽りの感情に依存せざるを得ない不毛さ、更にはコンプレックスや罪悪感の蓄積が大きく、関わっている事が分かってくる。しかし、各語りは信用ならない為に証明する事すらも曖昧だ。それ故にこの小説は実に現実的なのだ。2025/04/24

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