オーストリア綺想小説コレクション<br> 男爵と魚

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オーストリア綺想小説コレクション
男爵と魚

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  • サイズ B6変判/ページ数 336p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336076816
  • NDC分類 943
  • Cコード C0097

出版社内容情報

野党カワウソ党の陰謀で国を追われた魚類学者のクロイツ‐クヴェルハイム男爵は、ウィスキー樽の中で六百年前から生きているスコットランドの先祖の加勢を得て、気球戦団を率いてウィーン征伐に出発するも、嵐でピレネー山麓に不時着を余儀なくされる。だがそれは世紀の発見への入口でもあった。
神と人、獣と人が自在に交わる博物学の楽園で、ホムンクルスや天上界の存在をも巻き込む一大ページェントここに開幕。

装丁 コバヤシタケシ


【著者紹介】
ペーター・マーギンター

1934年ウィーンに生まれる。ウィーン商工会議所秘書、トルコおよびイギリスのオーストリア大使館付文化担当官、外務省部局長を経てロンドンのオーストリア文化事業センター長に就任。1966年に『男爵と魚』で小説家デビュー。主な長篇に探偵神秘小説{クリミステリウム}の副題を持つ『死んだ叔父』(67)、『ケーニッヒルーフェン』(73)、『万事休す』(83)などがある。ウォルター・デ・ラ・メアなどの翻訳でも知られる。2008年没。


【訳者紹介】
垂野創一郎

1958年、香川県生まれ。東京大学理学部卒。訳書にペルッツ『夜毎に石の橋の下で』『ボリバル侯爵』『スウェーデンの騎士』(国書刊行会)、『アンチクリストの誕生』(筑摩書房)、マイリンク『ワルプルギスの夜』(国書刊行会)、ボルヘス/フェラーリ『記憶の図書館 ボルヘス対話集成』(国書刊行会)、バルドゥイン・グロラー『探偵ダゴベルトの功績と冒険』(東京創元社)、編訳書『怪奇骨董翻訳箱 ドイツ・オーストリア幻想短篇集』(国書刊行会)など。

内容説明

野党カワウソ党の陰謀で国を追われた魚類学者の男爵は、ウィスキー樽の中で六百年前から生きているスコットランドの先祖の加勢を得て、気球戦団を率いてウィーン征伐に出発するも、嵐でピレネー山麓に不時着を余儀なくされる。だがそれは世紀の発見への入口でもあった。神と人、獣と人が自在に交わる博物学の楽園で、ホムンクルスや天上界の存在をも巻き込む一大ページェントここに開幕。

著者等紹介

マーギンター,ペーター[マーギンター,ペーター] [Marginter,Peter]
1934年ウィーンに生まれる。インスブルックとウィーンで法学と政治学の博士号を得たあと、64年にウィーン商業会議所秘書、71年にトルコのオーストリア大使館付文化担当官に就任。ロンドン大使館に異動後、ウィーンへ戻り、89年まで外務省勤務。その後はロンドンのオーストリア文化事業センター長を務めた。1966年に『男爵と魚』で小説家デビュー。2008年没

垂野創一郎[タルノソウイチロウ]
1958年、香川県生まれ。東京大学理学部数学科卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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rinakko

6
頗る好みで面白かった! 野党の陰謀で国を追われ、一族の地スコットランドに逃亡した魚類学者男爵は、気球戦団でウィーン攻めを試みるも、嵐でピレネー山麓に不時着する。そしてそこで歌う魚の噂を聞きつけ、矢も楯も堪らなくなり…。気球が経路を失ったみたく、話もどんどん思わぬ方へと傾れていく。なんて風変わりな物語だろう…と嬉しくなった。男爵と秘書ジーモン其々のメタモルフォーゼ、そこに関わる千里眼の女予言者と錬金術師たち。天人の存在、セイウチ交響曲とは何ぞや…などなど、オーストリアらしさ “ゴシックの軽さ” を堪能した。2025/04/02

氷沼

1
『廃墟建築家』に続く第2弾。これまた私の知らない作家である。告知される前から知っていた人はどれほどいるのか...そんな作家を発掘しては、豪華な本に仕立てて私みたいな人間にお届けしてくれるんだから、国書税は安いもんだ。 内容は、「不思議な冒険物語」としか言えない。○○タイプみたいに例えようが無い。まさに綺想である。よくこんな物語が書けるなと。 ちなみに、私は『廃墟建築家』の方が好きだ。2025/05/14

ちり

1
“空間は自分には無意味なことが意識された。サロメ・サンプロッティが予感したように、望みのままにどこでも一瞬で移動できた。どんな星雲も遠すぎはせず、自分の心は近すぎることはなかった。空間とともに時間の壁も破られた。空間は時間の関数にすぎず、一方が解消されると他方も存在しなくなる/過去に起きたことや、何らかの方法で歴史の流れに介入すれば起こるであろうことをすべて知るものにとって、そんな企てのどこに魅力があろう。この超越的世界の敷居に立ったジーモンは、それだけで欠伸をもよおし、恐ろしいまでの退屈に身が震えた”2025/04/27

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