ビロードの耳あて - イーディス・ウォートン綺譚集

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ビロードの耳あて - イーディス・ウォートン綺譚集

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  • サイズ 46判/ページ数 568p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336076571
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

欲しいのは、変化、休息、人生。
女性初のピューリッツァー賞作家であり、19世紀末から20世紀にかけてのアメリカ文学史上に名高い、〈短編の名手〉ウォートンによる、本邦初訳を含む待望の作品集。予想もつかない展開と結末。豊かな教養と想像力が生んだ、極上の14作。


【著者紹介】

イーディス・ウォートン

1862年、ニューヨークの古い家柄であるジョーンズ家で生まれた。学校教育は受けておらず、家庭教師によってヨーロッパ風の教育を受ける。1880年にはアトランティック・マンスリー誌に詩が数篇掲載された。1885年にボストンの名門の銀行家エドワード・ウォートンと結婚する。結婚後の数年間はイタリアで暮らし、1902年からはマサチューセッツ州レノックスに広大な邸宅を建ててそこに住んだ。この邸宅をヘンリー・ジェイムズら多くの文学関係者が訪れたという。12歳歳上の夫との結婚生活は結局うまくいかず、1911年から別居し、1913年に離婚することになった。離婚後はパリで暮らし、1920年に発表した『無垢の時代』で女性として初めてピューリッツァー賞を受賞。1937年に心臓発作で死去。


【訳者紹介】

中野善夫

1963年アメリカ合衆国テキサス州生まれ。立教大学理学研究科博士課程修了(理学博士)。英米幻想小説研究翻訳家。主な訳書に、ヴァーノン・リー『教皇ヒュアキントス』、ロード・ダンセイニ『ウィスキー&ジョーキンズ』、F・マクラウド/W・シャープ『夢のウラド』、J・B・キャベル『ジャーゲン』、J・K・ジェローム『骸骨』(いずれも国書刊行会)など。共訳書に、ロード・ダンセイニ『世界の涯の物語』(河出文庫)、ケネス・モリス『ダフォディルの花』(国書刊行会)などがある。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

67
イーディス・ウォートンの描く恐怖譚は端正でありながらも淡々とした語り口から立ち上る不可解さが心に針を落とす。白眉は何度も読んでいる「惑わされて」(死後の恋)や「あとになって」(幸福の代価)、「眼」(予感の最悪の成就)だが、積み重ねからのラストの衝撃は「夜の恐怖」や「一瓶のペリエ」に軍配が上がる。特に「一瓶のペリエ」は植民地統治下の支配・被支配に隠れた、ある被支配の鬱屈がペリエに拘る事や異臭という伏線として抉り出される。この畳みかけがより一層の恐怖を掻き立てているのだ。ああなった今ではもう、見られないよね・2025/02/09

キムチ

60
死後100年近く経つ米の短編名手。 裕福な名門に生まれ欧風の家庭教師が付き学校教育を受けず教養を身に着けた。12歳上の富豪の夫とは離別したが40歳代には執筆生活へ。伊で新婚生活を過した事で鋭いアンテナを持つ筆者ならではの視点が独特 作品に多くの啓示を盛り込んでいる。19C後半の欧州と言えば怪奇幻想ブーム 大いに文学界を席巻していた。この本もその傾向が色濃い。546頁は読むだけで苦役になり応えた(歳のせいかもね)内容的に怪奇幻想/恋愛風俗を通じての社会への風刺に2分される。作品に登場する男性はパターンナイズ2025/04/09

星落秋風五丈原

26
「満ち足りた人生The Fullness of Life」 夫のブーツの音が最後まで気になりながら亡くなった妻。かねてから夫は自分の美意識と全然合わないと思っていた妻は、死後霊と出会い、自分にベストの相手を紹介される。これでハッピーエンドになるはずが。綺譚の類である。「夜の勝利The Triumph of Night」 就職先となるカルム夫人から迎えが来ているはずが、誰もいない。困っているファクスンに声をかけたのが、病気がちな青年フランク・ライナー。彼の叔父は富豪として知られているジョン・ラヴィントン。2025/03/15

maja

22
イーディス・ウォートンの奇譚集15篇。死はすべての終わりではなかった。満たされない結婚生活を送った彼女は死後の世界で開放感の喜びに浸るが。足るを知るような「満ち足りた人生」女心が印象に残る。夫婦が手に入れた英国の片田舎の邸宅。素晴らしい丘陵地帯の風景を屋根から眺めて満喫していると小道を男がやって来るのが見える。幽霊譚「あとになって」がよかった。「夜の勝利」「一瓶のペリエ」「ヴェネツィアの夜」などがお気に入り。2025/04/26

timeturner

11
原文でも翻訳でも読んだことのない作品が15編中9編も! ウォートンは『翻訳編吟』で訳文チェックしたことがあるけど目が回るほど難しかった。一筋縄ではいかないだけに、再読、三読と繰り返し読み解く楽しみがあるとも言える。怪談じゃないものも笑えるのに影があるところがいい。「Afterward」は何度読んでも素晴らしいなあ。初読みで気に入ったのは「夜の勝利」「旅」「動く指」あたり。2024/11/07

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