内容説明
姫を助けるために灼熱の火山で歌い美しい声を失った小鳥、海から箱に入って流れ着いた不思議なマリア像、ドゥエンデ(小人)やジョローナ(泣き女)、チンゴ・ネグロ(悪魔の黒牛)など個性あふれる妖怪たち―。豊かな自然とスペイン人支配の歴史のなかで生まれ、長く語り継がれてきた中米コスタリカの伝説を、「土地の伝承」「宗教伝説」「怪異譚」の三部構成で紹介。本国で版を重ねる名著の本邦初訳。
目次
第1部 土地の伝承(スルキの伝説;タペスコ;バルバの伝説 ほか)
第2部 宗教伝説(ウハラスのマリア像出現の伝説;奇跡の聖母マリア;ビルヘン・デ・ロス・アンヘレス(天使たちの聖母マリア)出現の伝説 ほか)
第3部 怪異譚(芋虫とわたし;妖怪ども;首なし神父 ほか)
著者等紹介
山中和樹[ヤマナカカズキ]
1950年、岡山県生まれ。1973年、一橋大学商学部卒業。1977年、岡山大学大学院文学研究科(英語・英文学専攻)修了。1979年から1993年まで国際協力事業団(現・国際協力機構)や日本国文部省より、コスタリカ、パプア・ニューギニア、シンガポール、ペルーおよびメキシコに派遣。主に日本語教育に従事。1994年から2003年まで、新潟産業大学人文学部講師、助教授、教授。日本語教育担当。2003年から2015年まで福井大学国際交流センター教授。2016年より新潟産業大学経済学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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