内容説明
ゲーテ研究者、哲学者、神秘学者、精神科学者、劇作家、画家、彫刻家、建築家、社会思想家、教育者、医者、農学者…そのいずれでもあり、いずれでもない、ルネサンス的“万能の人”シュタイナー。彼が生涯を通じて人々に伝えようとしたことは何だったのか。多角的視座からのアプローチによって、多方面にわたって展開したその思想の内実と真の意図、現代と未来のすべての人々に向けて示された「自我の秘蹟」の意味を明らかにする。
目次
第1部 人間と宇宙(認識とは何か―自由への道;人間の全体像;宇宙の過去と現在、未来;歴史兆候学;社会有機体の三分節;教育の未来(ワルドルフ教育))
第2部 芸術と生命(芸術とは何か;神秘劇;建築の革命;医学の拡大;農業の革命)
第3部 未来の共同体(転生とは;瞑想と体験;キリスト論;クリスチャン・ローゼンクロイツとミヒャエル;新しい自我の共同体;現代と未来の認識の道)
自我の秘蹟
著者等紹介
上松佑二[アゲマツユウジ]
1942年長野県出身。1966年早稲田大学建築学科卒業。1967‐69年スイス・ゲーテアヌム精神科学自由大学留学。1977‐79年アレクサンダー・フォン・フンボルト客員研究員としてミュンヘン大学美術史研究所留学。1982年博士論文「近代建築論史に於ける建築空間論の系譜的研究」。1987年東海大学教授。1987年「建築空間論に関する研究」で日本建築学会賞。現在、東海大学名誉教授。作品に「善光寺外苑西之門」(1997年、長野建築文化賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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