内容説明
シルクロードの要路に位置し、石窟芸術の伝播を研究するうえで欠かせない新疆の石窟群(キジル石窟、クムトラ石窟、キジルガハ石窟、シムシム石窟、ベゼクリク石窟など)を、敦煌学の先駆者として名高い常書鴻氏が詳細に調査・分析した研究書の修訂増補版、待望の全訳。
目次
第1章 古代亀茲国の石窟(古代亀茲国の石窟の分布状況、創造年代およびその芸術の特徴;キジル石窟;クムトラ石窟 ほか)
第2章 古代焉耆国の石窟
第3章 古代高昌国の石窟(古代高昌国の石窟の分布状況、創造年代およびその芸術の特徴;ヤールホト石窟;トヨク石窟 ほか)
結語
付録(1)ロシアのエルミタージュ博物館所蔵の元ドイツ所蔵新疆壁画の簡単な分析
付録(2)ロシアの『千仏洞特別展』図録のエルミタージュ所蔵「ドイツ収集品」(クチャ・トルファン)目録
著者等紹介
常書鴻[ジョウショコウ]
1904年生まれ。画家。中国国家文物委員会委員、中日友好協会理事、中国文学芸術界連合会理事を歴任。敦煌研究院の名誉院長。著書に『敦煌の芸術』『敦煌の風鐸』『敦煌の壁画』などがある。1994年6月没
岡田陽一[オカダヨウイチ]
1948年東京都生まれ。1972年明治大学政経学部卒。『季刊柳田國男研究』(白鯨社)、『日本歴史地名大系』(平凡社)の編集などを経て、執筆・翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。