マルペルチュイ―ジャン・レー/ジョン・フランダース怪奇幻想作品集

個数:
電子版価格
¥4,048
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

マルペルチュイ―ジャン・レー/ジョン・フランダース怪奇幻想作品集

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年12月14日 05時48分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 532p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784336071422
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

内容説明

大伯父カッサーヴの奇妙な遺言に従い、莫大な遺産の相続と引き換えに“マルペルチュイ”館に住まうこととなった一族の者たち。幽囚のごとき彼らが享楽と色恋に耽る一方、屋敷の暗闇には奇怪な存在がひそかに蠢き、やがて、住人たちが消える不可解な事件が立て続けに起こる。一族の若き青年ジャン=ジャックはこの呪われた館を探索し、襲い来る幾重もの怖ろしい出来事の果てに、カッサーヴの末裔たちが抱える驚くべき秘密と真実に辿り着く…満を持して新訳となる、ジャン・レーの代表作にして、『ゴーメンガースト』『アルゴールの城』に比肩する現代ゴシック・ファンタジーの最高傑作『マルペルチュイ 不思議な家の物語』。中世騎士の義手が引き起こす怪、ディー博士の魔術道具の呪い、怪鳥ヴュルクとの凄絶な戦い…幾重もの恐怖の輪が環をなす、収録11篇中10篇が本邦初訳の、父が愛娘に語る枠物語的怪奇譚集『恐怖の輪 リュリュに語る怖いお話』。自動人形に宿った死刑囚の魂の怪、顕微鏡の中に現れた小さな老人の化物、奇妙な逃亡呪術を用いる殺人犯を追う刑事…収録全16篇が本邦初紹介となる、ジョン・フランダース名義のオランダ語怪奇幻想・SF・ミステリ短篇集『四次元幻想物語集』。飽くなき生への歓喜と病的でグロテスクな想像力を混淆し、幻怪で濃密な文体によって独自の世界を創造し、“ベルギー幻想派の最高峰”と目されるジャン・レー/ジョン・フランダースの絶頂期の精華を集大成した、待望の決定版作品集!

著者等紹介

レー,ジャン[レー,ジャン] [Ray,Jean]
1887年、ベルギー王国ヘント生まれ。本名レーモン・ジャン・マリ・ド・クレメール。市の職員として勤める傍ら雑誌に作品を投稿、1919年からはジャーナリスト、作家に身を投じる。1925年にラヴクラフト風の短篇「パウケンシュラーガー博士の異常な研究」を含む『ウイスキー奇譚集』を出版して世に認められるようになる。現代ゴシック・ファンタジーの最高傑作『マルペルチュイ』(1943)をはじめ、怪奇幻想・SF・探偵小説の分野で数々の作品を残す。ジャン・レーをはじめ多くのペンネームを用いたフランス語での創作の他、オランダ語作品も主にジョン・フランダース名義で多数執筆。“ベルギー幻想派”の最高峰と目されている。1964年逝去。死後、その功績を讃えて「ジャン・レー文学賞」が創設された

岩本和子[イワモトカズコ]
神戸大学大学院国際文化学研究科教授。1959年島根県大田市生まれ。専攻はフランス語圏文学・芸術文化論(主にベルギーのフランス語文学、スタンダール研究)。博士(文学)

井内千紗[イノウチチサ]
拓殖大学商学部助教。兵庫県生まれ。専攻は地域文化研究(ベルギー・オランダ語圏)、文化政策、オランダ語文芸翻訳

白田由樹[シラタユキ]
大阪市立大学大学院文学研究科教授。大阪府生まれ。専攻は19世紀末のフランス語圏文化、メディアと女性表象、アール・ヌーヴォーなどに関する研究

原野葉子[ハラノヨウコ]
大阪市立大学大学院文学研究科准教授。1975年広島県広島市生まれ。専攻は20世紀フランス文学(ボリス・ヴィアン研究)。博士(人間・環境学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カフカ

58
ジャン・レー名義で出版された「マルペルチュイ」、「恐怖の輪」とジョン・フランダース名義で出版された短篇を収録した怪奇幻想作品集。収録作全てが傑作だった。中でも凄いのはやはり表題作。マルペルチュイ館に住むカッサーヴ伯父に集められた一族たち。伯父が遺した資産を相続するために、死ぬまで館に住み続けなくてはならないという。よくある幽霊屋敷ものかと思いきや、結末は思いもよらぬ展開が待ち受けており驚く。神秘的で壮大な物語に読後、胸が詰まり暫し呆然となった。2023/05/29

内島菫

25
本書の半分近くを占める「マルペルチュイ」は篠田知和基訳でも読んだが、解説にもある通り語りの複雑な構造と隠微な細部や擬態に今回もいい意味で惑わされる。4人の語り手が各々の時代と立場からマルペルチュイという閉じた一つの館の秘密について述べる様は、入れ子状になったマトリョーシカのような箱を次々と開けているつもりが、いつの間にか中から次々と閉じていることにすり替わるような、裏返り包摂し合う世界線を描き出しているかのよう。2021/09/28

Mark.jr

4
ベルギー版のポーといった感じです。2022/06/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18271583
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。