人狼ヴァグナー

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人狼ヴァグナー

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  • サイズ A5判/ページ数 643p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784336071095
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

1516年、ドイツ“黒き森”。嵐が吹きすさび、あたり一面を異様な轟音が覆いつくす漆黒の夜、老醜の境にあるヴァグナーは見知らぬ人物の訪問を受け、奇怪なる契約を交わす。それは、若さと美貌、富と不死の命を手に入れる代価として狼に変身する運命を背負うというものであった。それからおよそ5年後、フィレンツェでも指折りに大きな城館の、贅を尽くした家具調度の揃う一室で、リヴェロラ伯爵アンドレアは死の牀にあった。父に寄り添う二人の姉弟ニシダ姫とフランシスコに伯爵は、自らとリヴェロラ家にかかわる秘密を明らかにしてくれるものが収められているという秘密の衣裳室の鑰を渡し、フランシスコが婚姻を果たすその日に扉をあけるよう遺言を残して息絶える。父の死を看取り二人はそれぞれの寝所に戻るが、ほどなくして、艶やかな黒い瞳に不吉とも言える異様な光を宿らせたニシダ姫は、フランシスコの部屋に忍びこんで鑰を盗みだし、秘密の衣裳室へ歩を進めていく。数日後、伯爵の葬儀が執り行なわれ、そこに若さを取り戻したヴァグナーの姿があった―交錯する愛憎と怨恨、野望と戦乱、フィレンツェ、コンスタンチノーブル、エーゲ海のロードス島、さらには地中海のいずことも知れぬ孤島を舞台に繰り広げられる、ゴシック・ロマンスの後裔ともいうべき波瀾万丈の物語がここに開幕!

著者等紹介

レノルズ,ジョージ・ウィリアム・マッカーサー[レノルズ,ジョージウィリアムマッカーサー] [Reynolds,George William MacArthur]
1814年イギリスのケント州サンドウィッチ生、1879年没。ヴィクトリア朝期の大衆小説家・雑誌編集者・社会運動家。若年時フランスにわたり、帰国後ロンドンで安価な通俗小説“ペニー・ドレッドフル”の人気作家となった

夏来健次[ナツキケンジ]
1954年新潟県生。英米小説翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

63
老いて孤独となった老人ヴァグナー。ある男との取引で若さを手に入れるが…。題名にこそ人狼と付いているものの、作品中で人狼になるのは三、四回。主題は人狼ではなくルネサンス期イタリアにおける絢爛たる歴史活劇であるな。フィレンツェ、地中海の孤島、コンスタンチノープルと舞台は移り変わり、数多の登場人物が織りなす陰謀や活劇からは目を離せない。本作は「1ペニー恐怖文庫」という形式で発表されたものらしく、なるほど現在の連載小説みたいなもので章と章の合間に引きを作るのや、舞台の移り変わり等読者を飽きさせないな。面白かった。2021/09/20

星落秋風五丈原

37
年老いた男に悪魔(と思われる男)が取引を持ち掛ける話といえば、ゲーテの『ファウスト』が想起される。しかし更に遡り、良い条件ばかりを並び立てるが、実は相手の最も大切なものを奪おうとする話のオリジナルは、イエス・キリストの“荒野の誘惑”という逸話がある。イエスはさすがに悪魔の誘惑に乗らなかったが、凡人たる人間は、やはり目の前のわかりやすい好条件に乗ってしまう。ヴァグナーが羊飼いという職業なのも意味深だ(私は善き羊飼いである-ヨハネによる福音書より)。さて本作、とにかく展開が早い。溜めはカットされた。2021/08/31

鳩羽

9
最後の家族である孫娘までもが帰って来なくなり、天涯孤独の身となった老人ヴァグナー。そんな彼の小屋を訪れた怪しげな男が、ヴァグナーにある取引を持ちかける。ある条件と引き換えに、若い体と美貌、富、知識を与えるというのだが…。呪われた体となったヴァグナーが、フィレンツェで強靭な自意識を持ったニシダ姫と出会い、恋に落ちるところから物語は動き出す。伯爵の残した遺言の謎、不倫の恋を楽しむ侯爵の危機、盗賊の一味の不穏な動きなど、複雑なドラマが地中海で繰り広げられる。転がるような展開が気になって、頁数を感じさせない一冊。2021/08/30

kawasemi

3
厚みの割にはサクッと読めるけど、面白いかって聞かれたらうーんってなります。怪奇譚みたいなのは期待しないほうがいいかな。2021/12/02

志村真幸

3
 レノルズは、19世紀イギリスの大衆小説家。謎の男との取引で人狼となった人物が主人公。ドイツの深い森のなかで物語が始まるものの、ほとんどの舞台はフィレンツェ。きやびやかな都市で正体を隠しながら生きていく主人公の苦悩が読みどころだ。それにも増して存在感があるのがヒロインで、その悪女っぷり、奔放っぷりに魅了される。  雑誌連載だったこともあり、ストーリーが超展開したり、キャラクターが一貫しなかったりといった欠点はあるものの、物語の魅力は強力だ。ぐいぐい引きこまれて、600ページあまりを読み切ってしまう。2021/09/22

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