内容説明
豚飼いマニュエルは金髪碧眼の美丈夫、母の教えに従っておのれの理想の姿を土の人像に映すべく、日々土をこねては人像作りに精を出す。そこへ怪しき老人が「邪悪な魔法使いに拐かされた姫君を救って妻となせ」と、マニュエルに一振りの魔剣を与えた。いざ魔法使いを打ち倒さんと旅立ったマニュエルだが、途中で出会った男装の乙女に恋をして、魔法使い成敗はそっちのけ、肝心の姫君には目もくれず、乙女と手に手を取って意気揚々と帰還する。めでたしめでたし―と思いきや、あらわれた死神が愛しい乙女を冥府へと連れ去って…
著者等紹介
キャベル,ジェイムズ・ブランチ[キャベル,ジェイムズブランチ] [Cabell,James Branch]
アメリカの作家、系図作成者。1879年ヴァージニア州リッチモンドの名家に生まれる。幼少時から神話・伝説・聖書を耽読し、大学卒業後、新聞記者を経て作家となる。1904年に長篇第一作Eagle’s Shadowを発表、本書は架空の王国ポアテムを舞台に二十三代九世紀にわたる一大ファンタジイ・シリーズ“マニュエル伝”全十八巻に発展した。その一冊『ジャーゲン』(1919。邦訳国書刊行会)は「不道徳な内容」のため発禁事件を引き起こし、それが話題を呼んで大ベストセラーとなった。一九二〇年代は「キャベル時代」とも呼ばれるほど批評界から高い評価を獲得、同時代アメリカ文学を代表する作家と目された。一九五八年に死去。その後一時忘れられた作家となったが、一九七〇年代にはリン・カーターやアーシュラ・K・ル=グウィンらの再評価もあり、SF・ファンタジイ作家への広範な影響が指摘されている
安野玲[アンノレイ]
1963年東京都生まれ。お茶の水女子大学文教育学部史学科卒。英米小説翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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安土留之
ルル
ihatov1001
gibbelin