内容説明
オズ、クロサワ、オーシマ、そしてクマシロ―。『四畳半襖の裏張り』『赫い髪の女』など数々の日活ロマンポルノの傑作、70年代日本映画ベスト作『青春の蹉跌』をのこした伝説の映画監督、神代辰巳の全貌。作品批評・対談等を集成、最新インタビュー(宮下順子、桃井かおり他)や書き下ろし評論、未映画化シナリオも収録、巨大ボリュームでおくる初にして決定版のクマシロ大全!
目次
かぶりつき人生
濡れた唇
一条さゆり濡れた欲情
恋人たちは濡れた
女地獄森は濡れた
やくざ観音・情女仁義
四畳半襖の裏張り
濡れた欲情特出し21人
四畳半襖の裏張りしのび肌
鍵〔ほか〕
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
garth
7
映画秘宝2020年1月号で書評2019/11/19
まぶぜたろう
3
まぁ〜大著。まさにアールアバウト神代。増村本、「映画術」「トリュフォーによるトリュフォー」「地獄でよ〜いハイ」を凌ぐ分厚さ、重さ、そして中身の充実。映画本のベストが更新されました。目次だけで満腹です。バカ高いが、一家に一冊、映画好きなら絶対買わねばならぬ。編者に限りない感謝と敬意を。ありがとう。■もちろんまだ全てを読んだわけではないが、こういうのはゆるゆる読んでいかないと勿体無い。というわけで読了本に入れておきました。これから寝る前の至福が続く。寝ながら読むには重すぎるが…。2019/11/13
まさやん80
2
日本映画の異才である神代の本はこれまでは出版されていなかったが、この本が決定版である。批評、作者の言葉、関係者の証言、対談などが、神代の作った映画全てについて収録されている。それ以外にも、神代のエッセイ、シナリオがあり、テレビドラマ、CMに関する項目もある。 本を読みながら、神代の映画を改めて見て、神代の映画の偉大さを再認識する。 素晴らしい本です。2020/04/15
satooko
0
刊行後、枕にもなるし、人も殺せるほどのボリュームと聞き、書店で見てから購入しようと思ったものの、池袋の書店では見当たらず、図書館にリクエストして初見。でもやっぱり手元に置いてペラペラと読み返してみたいと入手。楽しい本です。2020/10/15
Mitsuhito Shiraha
0
百科事典並みのサイズと厚さで読みにくいことこの上ないがそんな事は確信犯に決まっている。荒井晴彦編集長の「映画芸術」誌の追悼特集からの転載が中心だが昨年2019年の関係者インタビューも豊富。 因みに「特出し21人」主演の片桐夕子さんに直に神代監督の演出について聞いた事があるのは私の財産。本書での情報とはちょっと違っているのだがそれは内緒。2020/05/13