ウィリアムが来た時―ホーエンツォレルン家に支配されたロンドンの物語

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ウィリアムが来た時―ホーエンツォレルン家に支配されたロンドンの物語

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  • サイズ 46判/ページ数 297p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336063564
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

ドイツ帝国に支配された架空のロンドンを舞台とした、
「短編の名手」サキによる、
本邦初訳ディストピア歴史IF群像劇!

ドイツによる支配が始まってから数ヶ月。街には独英二ヶ国語の文字が並び、ドイツ風の名前の料理店やカフェが軒を連ね、バッキンガム宮殿にはドイツ国旗がはためき、ロンドンはすっかり様変わりした。
その頃社交界では、体制に迎合する者、上手く利用しようとする者、反対する者、関心を持たぬ者など、さまざまな思惑をもった人物たちが、それぞれ己のため、あるいは国のために活動していた。
有閑階級夫人のシシリー・ヨービルが華やかなパーティや催しごとを開く中、野心的な人々が敗戦下での地位を築くために政治劇を水面下で繰り広げる。一方、ドイツによる英国支配をより堅固なものにするべく、クワル卿なる怪人物が暗躍する。
そして、ある晴れた暖かい五月の午後のハイド・パーク。支配を象徴するかのように、高らかにファンファーレを響かせるパレードを従えたドイツ皇帝が、ついにその姿を現す──
(1913年作)

著者紹介
サキ (サキ)
イギリスの作家。本名ヘクター・ヒュー・マンロー。1870年英国領ビルマ生まれ。1896年、文筆家を目指しロンドンに居を移し、1899年以降、多くの短編小説を新聞などで発表。「短編の名手」として知られ、多くの読者に愛されている。第一次世界大戦に志願兵として出征し、1916年死去。

深町悟 (フカマチサトル)
1980年福岡県生まれ。同朋大学文学部専任講師。広島大学文学研究科博士課程後期修了(文学博士)。日本学術振興会特別研究員、島根大学外国語教育センターを経て、2018年から現職。ヴィクトリア朝時代末期の世紀末小説、侵攻小説、オスカー・ワイルドやヘンリー・ジェイムズなどを研究。

内容説明

AD19■■、ロンドン、ハイド・パーク。高らかにファンファーレを響かせるパレードを従えて、ドイツ皇帝がやってくる―。ある日突然戦争を仕掛けてきたドイツ帝国に、瞬く間に支配された架空のロンドン。帝国に迎合するか、それとも抗うか―?華やかな英国社交界を舞台に、さまざまな思惑を抱えた人物たちが、したたかな政治劇を繰り広げる。「短編の名手」サキによる、ディストピア歴史IF群像劇!本邦初訳。

著者等紹介

サキ[サキ] [Saki]
イギリスの作家。本名ヘクター・ヒュー・マンロー。1870年英国領ビルマ生まれ。1896年からは文筆家を目指しロンドンに居を移し、1899年以降、多くの短編小説を新聞などで発表。「短編の名手」として知られ、多くの読者に愛されている。第一次世界大戦に志願兵として出征し、1916年死去

深町悟[フカマチサトル]
1980年福岡県生まれ。同朋大学文学部専任講師。広島大学文学研究科博士課程後期修了(文学博士)。日本学術振興会特別研究員、島根大学外国語教育センターを経て、2018年から現職。ヴィクトリア朝末期の世紀末小説、侵攻小説、オスカー・ワイルドやヘンリー・ジェイムズなどを研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

131
折しもイギリスがブレグジットに向かうことを決意したような今日、サキはどう思うだろうかとご本人にたずねてみたくなる。書かれたのは1913年。ドイツがイギリスを侵略したという設定で書かれた長篇。私はサキを誤解していたようだ。嫌味なステッキを持った紳士…なイメージがあったが、この作品を書いてほどなく始まった第一次世界大戦において、 彼はドイツと戦うために志願して一兵卒として入隊し、フランスで西部戦線において、ドイツ兵に撃たれて戦死した。彼はイギリスの若者に見本を見せようとしたのだろうか。享年45歳。2019/12/13

HANA

64
ドイツに敗れ併合されたイギリス。ファンファーレ高らかにドイツ皇帝がやってくる。英国がドイツの占領下に置かれる小説は割と読んだ事があるが、占領するのはちょび髭伍長で支配下でのディストピアを描いたものが大半であった。それに比べると流石はサキというべきか時代を反映しているというべきか、どこかのんびりとした空気が漂っている。上流階級の騒動が中心に描かれているからかなあ。どちらかというとサキによる社会批判やイギリス人としてのアイデンティティを追求する方に眼目が置かれているような。一風変わった侵略小説面白かったです。2019/07/31

ヘラジカ

48
実は翻訳者の方と同じくこれがサキ初読み。日本でも割と大衆に読まれている作家というイメージがあったが、それに違わぬ読みやすさだった。今読むとあまり大きな動きがない古典文学でも、当時の読者は近未来SFとして結構なサスペンスを味わったのではないか。侵略小説というジャンルが流行ってるなか書かれたらしいが、この時代にこういう作品を産み出せるイギリスという国の芯の強さを感じた。十二章の「旅の連れ」が面白い。全体として子気味がいいくらいに風刺が効いたピリ辛の小説だった。訳者あとがきが充実しているのも嬉しい。2019/07/01

あさうみ

47
ディストピアなSFぽい設定。祖国イギリスがドイツに支配されてたらを描く。歴史的な風刺といか皮肉がきいているように思う。当時の英国の立ち位置を物語を通じて辛く批判したのかな。そう思うと怖くサスペンスな風味がきいている。短編なイメージが強かったから違う一面を見た。2019/09/04

いちろく

36
ドイツ帝国に支配された架空のイギリスを舞台とする歴史IF群像劇の長編。訳者あとがきにあるように、嫌味や皮肉と感じられる点は多数あるけれど、特定の立場に傾倒している訳でもなく、貶めている訳でもない。侵攻小説のジャンルだけれど単なる勧善懲悪の内容でもない。作品全体を通じて、どこか一歩引いたような客観性を常に感じる点が興味深かった。後に、著者自身が第一次世界大戦に志願して参戦しドイツ兵に撃たれて戦死している、という背景がより一層作品を奥深くしている印象。2019/12/17

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