ショーペンハウアーとともに

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ショーペンハウアーとともに

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  • サイズ A5判/ページ数 149p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784336063557
  • NDC分類 134.6
  • Cコード C0098

内容説明

現代フランスを代表する作家ウエルベックが、ショーペンハウアーの「元気が出る悲観主義」の精髄をみずから汲み出し、その思想の最奥に迫る!

目次

序文 ある革命の物語(アガト・ノヴァック=ルシュヴァリエ)
幼年時代から抜け出せ、友よ、目覚めるのだ!
第1章 世界は私の表象である
第2章 事物に注意深い眼差しを向けよ
第3章 生への意志はこのように客体化される
第4章 世界という劇場
第5章 人生をどう生きるか 私たちは何者なのか
第6章 人生をどう生きるか 私たちがもっているもの

著者等紹介

ウエルベック,ミシェル[ウエルベック,ミシェル] [Houellebecq,Michel]
1958年、フランス領レユニオン生まれ。世界で最もセンセーショナルな作家の一人。国立パリ=グリニョン農業学院卒業。1991年、初の著書である『H・P・ラヴクラフト』を刊行。詩集やエッセイなどを発表する傍ら、1994年に小説第一作『闘争領域の拡大』を出版。その挑戦的な作風から、カルト的な人気を得るようになる。1998年に長編SF『素粒子』を発表し、フランス読書界を瞬く間に席巻、30ヵ国語以上に翻訳される。ついで、『ランサローテ島』、『プラットフォーム』、『ある島の可能性』と、次々に話題作を発表し、いずれもゴンクール賞にノミネートされる。2010年に『地図と領土』でゴンクール賞を受賞

澤田直[サワダナオ]
立教大学文学部教授。1959年、東京生まれ。パリ第1大学博士課程修了(哲学博士)。専攻、フランス語圏文学、現代思想。訳書ベルナール=アンリ・レヴィ『サルトルの世紀』(藤原書店、共訳)で第41回日本翻訳出版文化賞、フィリップ・フォレスト『さりながら』(白水社)で第15回日仏翻訳文学賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

92
今では読まれることの少なくなった思想家についてのウエルベックのエッセイ。この著者の処女作でもあったラブクラフト本はぜひ読みたい本で、同じ出版社から出たこの翻訳はどうかと手にとった。著者が途中で投げ出してしまったそうで未完。訳者の解説や仏人学者の序文に詳しい経緯がある。正直ショーペンハウアーは未読でこれからも読むことはないと思っていたが、なかなかおもしろそうな思想家であると認識。この強烈な厭世観はウエルベックの世界観の一部であり、彼の小説を再読しようという気になった。新作も楽しみだ。まあファンなら。2019/08/03

どんぐり

72
「世界は私の表象である」というあまりにも有名なショーペンハウアーの哲学を紹介するウエルベックの思想的開示。「人生が苦痛であるとすれば、最良の行動は静かに片隅に引きこもり、すべてを終わらせる老いと死を待つだけ」というこの哲学者の言葉は、ウエルベックの『セロトニン』に登場する主人公の隠遁していく中年男性とも重なる。2019/12/07

やいっち

43
ウエルベックの本書は、朋あり遠方より来るの感が強い。欧米の弱肉強食の社会、方向性などない、ひたすらな生の盲目的進化(論)、野蛮なほどの生の生きんとする力を感じた。ショーペンハウエルの哲学(表現)は、同時に読み出したニーチェより遥かに凄まじい。狂暴ですらある。若き我輩を覚醒する力があった。ショーペンハウエルは、勉強家で貪欲に読書(勉強)した。ただ、自らの哲学を傍証する科学的成果を探していたようで、やや苦笑。ショーペンハウエルは、二十代で洞察し表現し尽くして、あとの人生は厭世家としての長い余生となった。2019/07/24

Y2K☮

34
ちょうど片岡義男の短編集を読んでいて「寓意のない小説」を書きたくなっていた。そのために必要なのは、まさしく己にとっての「表象」にすぎない世界を「観照」する姿勢だ。利害の打算はもちろん、人びとや社会のためという公益精神すら抱かず、ただぼーっと眺めて写し取る。「草枕」で夏目漱石が試みたのはこういうことか? 「意志」と「意欲」「概念」と「イデア」の違いも刺さった。延々考え続けてからふっと離れて風呂に入った時に秀逸なアイデアが浮かぶように、ロジックを排した直観もまた徹底した客観的思考を前段階に要するのではないか。2022/05/20

kazi

31
ウェルベックがショーペンハウアーについて語った一冊。『いかなる哲学者もショーペンハウアーほどすぐさま心地よく元気づけてくれる読書を提供してくれる者はいない。』、だそうです・・。金銭や名声による欲望の充足を最優先することで人間性を摩滅させた西洋文明への嫌悪感を描いたウェルベックの著作群から、ショーペンハウアーからの影響が大きかったであろうことが読み取れますね。現代においてショーペンハウアーが言う精神的充足を目指して生きている人はいるのだろうか?読んでも私は全然元気になれませんでした。以上、レビュー終わり。2021/02/22

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