出版社内容情報
わたしたちの「手が舞い、足が踏むところ」がそのまま極楽である。禅をはじめて海外に伝えた禅僧によるわかりやすい禅の手引き。「現世は四苦八苦の世界」。世の中は思い通りにならないもの。ふだん、神仏をひとごとのように思っている人も、人生の一大事にあうと、とつぜん神仏に祈願し、神仏の力にすがろうとする。世間の多くは、仏を人とはかけ離れたものと考え、極楽は実社会と断絶したものであるもののように感じているが、これはまちがいで、私たちの「手が舞い、足が踏むところ」が、そのまま極楽である。禅をはじめて海外に伝えた禅僧によるわかりやすい禅の手引き。(『人生明るい世渡り』(成光館、1933年)を新字・新かなで再刊)
安心立命について
向上の一路
宗教的信念
向上向下の修養
智情意の三修養
正師を選べ
死とは何ぞや
欺かざる心
夢
我が座右の銘
貧富に動ずるな
死生の境を飛び越せ
人と国民性
男女の対立
個人主義の襲来
柔よく剛を制せよ
女性と独立自恃の精神
真実の信仰とは
確固不動の大信念
平等観と差別観
求道の三要素
究竟の大安心
富貴の家の女性達に
偽りの美は悪を生む
菜根潭十五則
附録1 釈宗演師を語る 鈴木大拙
附録2 釈宗演老師について 徳富蘇峰
附録3 葬儀記 芥川龍之介
釈宗演[シャクソウエン]
著・文・その他
目次
「安心立命」について
向上の一路
宗教的信念
向上向下の修養
智情意の三修養
正師を選べ
死とは何ぞや
欺かざる心
夢
我が座右の銘〔ほか〕
著者等紹介
釈宗演[シャクソウエン]
洪岳宗演。明治大正期の臨済宗の僧。鎌倉円覚寺管長を務めた。1860(安政6)年、若狭国生まれ。慶応義塾卒。禅を初めて「ZEN」として欧米に伝えた僧侶として知られる。1893(明治26)年のシカゴ万国宗教会議に参加。このとき通訳として同行した鈴木大拙が、後に禅を欧米に広めた。また夏目漱石、徳富蘇峰などにも影響を与えた。著書多数。1919年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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江口 浩平@教育委員会