内容説明
台湾、旧満洲国、中国、韓国、北朝鮮、ロシア、シンガポール、フィリピン、サイパン島、テニアン島…。14の国と地域、200社にのぼる海外神社跡地をめぐり撮影した足かけ10年の成果。明治以降、邦人安穏祈願のため、また版図拡大の皇民化政策として創建された「海外神社」その数1750社以上、いまだその全貌は明らかではない。戦後役割を終えた神社の景観変容から、戦前の植民地支配の実態、戦後のそれぞれの現代史、ひいてはカルチュラル・スタディーズやポストコロニアリズムにつながる重要なテーマを、鮮やかな写真と最先端の論考で提供する。
目次
台中神社―台湾・台中市北区
台湾神宮―台湾・台北市中山区
台湾護国神社―台湾・台北市中山区
台南神社―台湾・台南市中西区
嘉義神社―台湾・嘉義市東区
新城社―台湾・花蓮県新城郷
員林神社―台湾・彰化県員林市
佳冬神社―台湾・屏東県佳冬郷
新竹神社―台湾・新竹市北区
鹿野村社―台湾・台東県鹿野郷〔ほか〕
著者等紹介
稲宮康人[イナミヤヤスト]
1975年生まれ。中央大学文学部史学科国史学専攻卒業、日本写真芸術専門学校卒業。神奈川大学日本常民文化研究所非文字資料研究センター研究協力者。大判フィルムカメラを担ぎアジア各国を撮影する。高速道路をテーマにした写真展「『くに』のかたち―HIGHWAY LANDSCAPES OF JAPAN」(新宿・大阪ニコンサロン、2007)で第9回三木淳賞受賞
中島三千男[ナカジマミチオ]
1944年福岡県生まれ。京都大学文学部史学科国史学専攻卒、同大学院文学研究科国史学専攻博士課程単位取得退学。奈良大学を経て神奈川大学へ。神奈川大学元学長、現在名誉教授。専門は日本近現代思想史。神奈川大学日本常民文化研究所客員研究員、同非文字資料研究センター客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。