出版社内容情報
現状をよく知り得る立場の医師が、死と終末期の世界を覗かせる。医師として長年患者の死に立ち会ってきた著者が、今日
の人の死の有り様への懐疑を訴え、そこに集約されてい
る医療問題、倫理・社会問題、道徳観、死生観、哲学、
歴史的考察を通じて何を正すべきか、家族や親しい人の
「死」をどう受け止め、また、自分の死とどう向き合うべ
きかを問いかける。
実に正直で人間味あふれる本であり、挑発的だが、とて
も重要だ。(ガーディアン評)
本書の核心は、過度の終末期医療である。医療の中心的
役割を患者への慰めと救いに求め、それが死の床にある患
者のためになると説く。(パブリッシャーズ・ウィークリー評)
第一章 私は何を知っているか
第二章 隠された死
第三章 勇敢であることへの躊躇い
第四章 貧しき者の最後
第五章 死亡学
第六章 有名人癌病棟
第七章 コントロールへの情熱
第八章 哲学するとは、死に方を学ぶこと
第九章 永遠に生きる
第十章 被造物
シェイマス・オウマハニー[シェイマスオウマハニー]
著・文・その他
小林政子[コバヤシマサコ]
翻訳
内容説明
人生の最期から見た生き方。最前線で治療に携わってきた医師が、技術一辺倒に陥り、サービス産業化する現代医療に危機感を募らせる。著者は「生と死」の現実と哲学に寄り添い、人間存在の弱さと、苦難を乗り越える勇気を読者に問いかける。
目次
第1章 私は何を知っているか
第2章 隠された死
第3章 勇敢であることへの躊躇い
第4章 貧しき者の最後
第5章 死亡学
第6章 有名人癌病棟
第7章 コントロールへの情熱
第8章 哲学するとは、死に方を学ぶこと
第9章 永遠に生きる
第10章 被造物
著者等紹介
オウマハニー,シェイマス[オウマハニー,シェイマス] [O’Mahony,Seamus]
アイルランドのコーク大学病院の胃腸科顧問医師。エジンバラ王立内科協会誌「メディカル・ヒューマニティーズ(医療人文学/医療人間学)」共同編集者であり、「ダブリン書評」の寄稿者
小林政子[コバヤシマサコ]
1972年、明治学院大学英文学科を中退し外務省入省。リスボン大学にて語学研修。主に本省では中近東アフリカ局、国連局原子力課など。在外ではブラジル、カナダの勤務。1998年外務省を退職し翻訳を志す。ユニ・カレッジにて日暮雅道氏、澤田博氏に師事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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