内容説明
『大乗起信論』の素材である漢文仏教文献、同論に含まれる北朝仏教固有の学説とインド仏教教理への誤解とを逐一指摘。同論の北朝人撰述を確定し、馬鳴と真諦への仮託の経緯をも解明。『大乗起信論』の出現以来、千五百年に亙る謎であった成立問題に終止符が打たれる。
目次
第1部 資料篇(敦煌写本系『大乗起信論』;北朝現在漢文仏教文献対照『大乗起信論』)
第2部 研究篇(『大乗起信論』の素材;『大乗起信論』における北朝仏教説;『大乗起信論』における奇説;『大乗起信論』の成立と流伝;結論)
著者等紹介
大竹晋[オオタケススム]
1974年、岐阜県生まれ。筑波大学卒業。博士(文学)。仏典翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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