出版社内容情報
美貌のリュート奏者ピーターと侍女エミリアの運命の恋の行方は……頁をめくる手がとまらない驚異のベストセラー小説、ついに翻訳!映画化決定!
美貌のリュート奏者ピーターと侍女エミリアの運命の恋――
ページをめくる手がとまらない驚異のベストセラー小説、ついに翻訳!
不貞が発覚しコペンハーゲンから追放となった王の妻キアステンは侍女のエミリアとともに母エレンの城に移り住み、無謀ともいうべき策略を思いめぐらす。「勇気を出すのよ」という亡き母の言葉を胸に抱きながら、弟マークスとの日々を懸命に生きるエミリア。彼女の継母マウダリーナはティルスン家の男たちを支配し、一家を破滅に導いていた。一方、ピーターはかつての恋人オフィンガル伯爵夫人と再会し、夫人に誘惑されながらもエミリアへの思いを募らせる。そして失意のクレスチャン王のもとに現れる新しい存在とは? 運命に翻弄される人々の心に果たして静寂の春は訪れるのか――濃密な物語性と精緻な語りで、最後の最後まで驚きの展開がつづく歴史ロマン大作!
批評家・各紙絶賛!……〈トレメインは同時代最高の歴史小説家である。匂いたつ官能性と洗練されたウィットで過ぎし時代を鮮やかに再現する……巧みに練られたプロット……エロスと芸術が織りなす忘れがたいタペストリー(A・N・ウィルソン)〉〈『音楽と沈黙』の核となる部分は、罪と欲望の描写である。生き生きした登場人物たちは、自分自身の行為と夢を相手に格闘する……作者は時代の精神に分け入ることによって、歴史に寄り添いつつ深く洞察するという、見事な離れ業をやってのけた……これは最高水準の作品である(スコットランド・オン・サンデー紙)〉〈詩情豊かで、色香漂う、絵画的なすばらしい作品……読者は、過ぎし日の宮廷の豪奢な松明の光で照らしだされた華麗な光景とドラマを満喫できる(サンデー・タイムズ紙)〉〈トレメインは多彩な語り口を自由自在にあやつりながら、時を行きつ戻りつし、ディテール、香り、音、色を自分のキャンバスに見事詰め込んだ……巧みで魅力的で優雅な筆致(オブザーバー紙)〉〈濃密で秀逸な作品(ガーディアン紙)〉〈堂々たる小説……何度も読み返す価値のある見事な作品(タイムズ紙)〉
ローズ・トレメイン[ローズトレメイン ]
ロンドン生まれ。歴史小説を得意とする小説家。現在イースト・アングリア大学総長。代表作に『道化と王』(1989/邦訳柏書房刊)Sacred Country(1992/ジェイムズ・テイト・ブラック記念賞、フェミナ賞外国人作家部門受賞)などがある。
渡辺佐智江[ワタナベサチエ]
訳書にキャシー・アッカー『血みどろ臓物ハイスクール』、ウィル・セルフ『コック&ブル』、リチャード・フラナガン『グールド魚類画帖』(以上白水社)、アーヴィン・ウエルシュ『フィルス』(アーティストハウス)、ジム・クレイス『四十日』(インスクリプト)などがある。
内容説明
不貞が発覚しコペンハーゲンから追放となった王の妻キアステンは侍女のエミリアとともに母エレンの城に移り住み、無謀ともいうべき策略を思いめぐらす。「勇気を出すのよ」という亡き母の言葉を胸に抱きながら、弟マークスとの日々を懸命に生きるエミリア。彼女の継母マウダリーナはティルスン家の男たちを支配し、一家を破滅に導いていた。一方、ピーターはかつての恋人オフィンガル伯爵夫人と再会し、夫人に誘惑されながらもエミリアへの思いを募らせる。そして失意のクレスチャン王のもとに現れる新しい存在とは?運命に翻弄される人々の人に果たして静寂の春は訪れるのか―濃密な物語性と精緻な語りで、最後の最後まで驚きの展開がつづく歴史ロマン大作!
著者等紹介
トレメイン,ローズ[トレメイン,ローズ] [Tremain,Rose]
1943年ロンドン生まれ。イースト・アングリア大学卒業後、教員職などを経て76年Sadler’s Birthdayで長篇デビュー。83年にはグランタ誌の“20人の才能ある若きイギリス小説家”リストに選出、現在まで長篇を14作、短篇集を5冊発表している。『道化と王』(89/邦訳柏書房)は映画化・舞台化された。Sacred Country(92)でフェミナ賞外国小説賞、『音楽と沈黙』(99)でウィットブレッド賞、Road Home(2008)でオレンジ賞を受賞
渡辺佐智江[ワタナベサチエ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
まふ
NAO
星落秋風五丈原
松本直哉