アラブ人の世界観―激変する中東を読み解く

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アラブ人の世界観―激変する中東を読み解く

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  • サイズ 46判/ページ数 264p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336061522
  • NDC分類 302.26
  • Cコード C0031

出版社内容情報

激変するアラブに予測不能なトランプの登場。アラブ人の世界観にフォーカスし、わかりづらい現状と未来を読み解く迫真の一冊。現在、世界で最も不安定な地域は、中東である。日々不安感にさいなまれつつある人々の脳裏を巡るものは、何なのか。彼らの世界観を把握することは、激変する中東地域、中でもその大半を占めるアラブ人を理解することと表裏一体といえよう。
この課題に応えるべく本書はまとめられた。全体の要旨は、以下のようになる。
宇宙観や人生観においては、科学や情報の波にもまれながらもイスラーム信仰によって導かれる内容と大きくはぶれていない。しかし政治、経済面では、現実世界の諸事情が迫る中、伝統的な信条や制度の規範力だけで持ちこたえるのが難しい段階に入りつつある。改革や刷新の尽力が払われており、経済面では一歩具体的に進展したが、政治面では結実するのに時間を要している。また文明復興の願望は強いが道遠く、まして将来像として、かつてのイスラーム帝国の大版図の復活は、夢遥かということである。しかしその夢は朽ち果ててはいないので、無視できない。
さらにこれを詰めれば、次のようになる。中東の行動規範の根底にあるものは、コーランの第1章に宣言され、また全巻を通じてもしきりに繰り返される、まっすぐな道を歩みたいという願望である。この正道希求の心情が中東・アラブの思想の支柱であり、最強の底流としてあるといえよう。
報道を見るとすさんだ景色と、凄惨な出来事の連続のように中東は映るであろう。もちろんそれは現実であるとしても、人々とその社会の基層には以上のような大きな潮流が、姿を変えずに存在することが確認できる。



第1章 宇宙観
第2章 人生観
第3章 政治観
第4章 経済観
第5章 文明観
第6章 未来観
終 章 ダマスカスの昔と今
追記 トランプの中東政策

水谷周[ミズタニマコト]
1948年生まれ、京大文卒、カイロ大、ロンドン大を経て博士(現代イスラーム思想史、ユタ大中東研究所)。イマーム大学東京分校学術顧問、日本ムスリム協会理事、現代イスラーム研究センター理事、日本アラビア語教育学会理事など。編著書『アラブ民衆革命を考える』 2011年、編著書「イスラーム信仰叢書」全10巻 2010?2012年(以上国書刊行会)、『イスラームの善と悪』 2012年、『現代アラブ混迷史』 2013年(以上平凡社新書)、『イスラーム信仰概論』 2016年(明石書店)など。

内容説明

現代アラブと中東がわかる。激変するアラブに予測困難なドナルド・トランプの登場。アラブ人の世界観にフォーカス。わかりづらい現状と未来を読み解く迫真の一冊。

目次

序章 中東という名称とその社会の特徴
第1章 宇宙観
第2章 人生観
第3章 政治観
第4章 経済観
第5章 文明観
第6章 未来観
終章 ダマスカスの昔と今
追記 トランプの中東政策

著者等紹介

水谷周[ミズタニマコト]
1948年生まれ、京大文卒、カイロ大、ロンドン大を経て博士(現代イスラーム思想史、ユタ大中東研究所)。イマーム大学東京分校学術顧問、日本ムスリム協会理事、現代イスラーム研究センター理事、日本アラビア語教育学会理事など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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田中峰和

4
イスラームの世界観が宇宙観、人生観、政治観、経済観、文明観、未来観の6つに分けて論じられる。気になるのは死生観を含む人生観。厳しい自然の中で暮らすアラブの人たちは、来世に楽園を見るのか死後の楽園こそが目標になるようだ。結局イスラームの幸福論は、来世論の一部として扱われる天国論そのものになってくる。彼らにとって人の死は大問題扱いされない。現世から来世への引っ越し程度にしか考えないのだ。死が怖いのではなく、怖いのは死んだ後の最後の審判だけ。アッラーに命を捧げれば天国行きが保障されるので自爆は後を絶たない。2017/07/22

しお

2
アラブ、中東イスラム文化圏についてコンパクトにまとめられたもの。前半の宇宙観、人生観の章がおすすめ。科学は真実は与えてくれるが目的は与えてくれないという考え方は、たしかにと頷いてしまう。一神教共通の神と私の関係からくる人生観もわかる。ルネッサンス以前の昔日の栄光にとらわれる感覚、イスラム文化圏内の覇権争い。イスラエルについては、イスラエル国内と国外からで見方は違うように思う。2022/11/13

Go Extreme

1
名称と社会: 地理要因 国境問題 政権変遷 新中東 地政学変化 アラブの春 イスラエル問題 経済的側面: 資源経済 イスラーム金融 経済構造 経済政策 外部影響 政治的不安 経済成長 宇宙観と宗教観: 一神教 価値観 倫理観 イスラーム キリスト教 ユダヤ教 宗教対立 スンニ派 シーア派 政治的動向: イスラーム政治文化 社会規範 政治安定 過激思想 民主化 イスラーム原理主義 政府政策 国民支持 国際関係: 米国中東政策 影響力維持 イスラエル関係 地域安定 イラン 核開発問題 同盟国 対抗戦略2017/08/06

co1024

0
とてもとても興味深い内容ではあるが、自分の理解力が足りないのか集中力が切れたのか筆者が賢すぎるのか、内容を咀嚼するのが難しかった。2017/12/03

guanben

0
宗教問題と民族問題と国際政治がグチャグチャに絡まってる中東。もう数百年は混迷が続くんだろうなと思いつつ。2017/09/05

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