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出版社内容情報
藤田嗣治作品を新収録、改訂版刊行!アジア太平洋戦争下で制作された戦争美術の代表作177点をカラー掲載し計258点を集大成。美術は戦争をどう描いたか。アジア太平洋戦争下で制作された戦争美術の代表作177点をカラー掲載し計258点を集大成。詳細な解説・論考・資料・年譜付。改訂にあたり藤田嗣治作品を新収録。
Ⅰ……作品図版1
戦闘図・戦地での生活など、軍と兵士を取り巻く環境や、銃後の生活
Ⅱ……作品図版2
大陸・南方、歴史画、仏画、象徴、彫刻、現所在不明作品
Ⅲ……論考
戦後の戦争美術――論議と作品の運命 針生一郎
「戦争画」をめぐる広大な密室――外へ 椹木野衣
「作戦記録画」少史1937?1945 河田明久
作戦画の行方1945?現在 平瀬礼太
戦時下のヨーロッパ美術研究 蔵屋美香
裏面から見た戦争記録画 大谷省吾
戦争と日本の彫刻1937?1945 田中修二
イギリスの戦争画とケネス・クラーク 保坂健二朗
Ⅳ……作品解説
Ⅴ……資料
主要参考文献一覧
関連年表
収録図版一覧
改訂版付録《藤田嗣治作品》
針生一郎[ハリウイチロウ]
1925年生まれ。東京大学文学部大学院修了。文芸・美術批評家。美術評論家連盟会長等を歴任。主な著書に『芸術の前衛』(弘文堂)、『戦後美術盛衰史』(東京書籍)、『われわれにとって万博とはなにか』(田畑書店)など。2010年逝去。
椹木野衣[ サワラギノイ]
1962年生まれ。同志社大学文学部卒業。美術批評家。現在、多摩美術大学美術学部教授。主な著書に『増補シミュレーショニズム』(ちくま学芸文庫)、『日本・現代・美術』(新潮社)、『「爆心地」の芸術』(晶文社)、『戦争と万博』(美術出版社)、『後美術論』(第25回吉田秀和賞、美術出版社)、『戦争画とニッポン』(会田誠との共著、講談社)、『日本美術全集19 拡張する戦後美術』(責任編集、小学館)などがある。
蔵屋美香[ クラヤミカ ]
千葉大学大学院修了。現在、東京国立近代美術館企画課長。おもな展覧会に「ヴィデオを待ちながら――映像、60年代から今日へ」(三輪健仁と共同キュレーション、東京国立近代美術館)、「ぬぐ絵画――日本のヌード1880-1945」(同)、第55回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館キュレーション(アーティスト:田中功起)、「高松次郎ミステリーズ」(保坂健二朗・桝田倫広と共同キュレーション、東京国立近代美術館)、「藤田嗣治、全所蔵作品展示。」(同)など。
河田明久[カワタアキヒサ]
1966年生まれ。早稲田大学大学院博士後期課程単位取得退学。現在、千葉工業大学教授。主な著書に、『イメージの中の戦争―日清・日露から冷戦まで』(共著、岩波書店)、『画家たちの「戦争」』(共著、新潮社)、『画家と戦争―日本美術史の空白』(編著、平凡社)、『日本美術全集18 戦争と美術』(編著、小学館)がある。
平瀬礼太[ ヒラセレイタ ]
1966年生まれ。京都大学文学部卒業。現在、愛知県美術館学芸員。主な著書に『銅像受難の近代』(吉川弘文館)、『彫刻と戦争の近代』(吉川弘文館)、『《肖像》文化考』(春秋社)、『コレクション・日本シュールレアリスム16 米倉寿仁・飯田操朗』(本の友社)がある。
大谷省吾[ オオタニショウゴ ]
1969年生まれ。筑波大学大学院芸術学研究科博士課程中退。博士(芸術学)。現在、東京国立近代美術館美術課長。「地平線の夢 昭和10年代の幻想絵画」(2003年)、「生誕100年 靉光展」(2007年)、「麻生三郎展」(2010年)、「生誕100年 岡本太郎展」(2011年)などを企画。
内容説明
美術は戦争をどう描いたか。アジア太平洋戦争下で制作された戦争美術の代表作258点を集大成(改訂版・藤田嗣治作品収録)。気鋭の批評家・研究者による論考・作品解説、当時の座談会や記事の再録、現所在不明絵画・彫刻の図版も網羅するなど、戦争美術の全貌に近づくためのさまざまな手がかりを収載。
目次
1 作品図版1―戦闘図・戦地での生活など、軍と兵士を取り巻く環境や、銃後の生活
2 作品図版2―大陸・南方、歴史画、仏画、象徴、彫刻、現所在不明作品
3 論考(戦後の戦争美術―論議と作品の運命;「戦争画」をめぐる広大な密室―外へ;「作戦記録画」小史1937~1945;戦争画の行方1945~現在;戦時下のヨーロッパ美術研究;裏面から見た戦争記録画;戦争と日本の彫刻1937~1945;イギリスの戦争画とケネス・クラーク)
4 作品解説
5 資料