聖ペテロの雪

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336059529
  • NDC分類 943
  • Cコード C0097

出版社内容情報

村医者アムベルクは亡父の旧友の男爵と不思議な少年による謎計画に巻き込まれる。夢と現実、科学と奇蹟の交錯が迷宮を織りなす傑作。

ある小村に村医者として赴任したアムベルクは、亡父の旧友フォン・マルヒン男爵とその養子の不思議な少年と出会う。帝国復活を夢みる男爵の謎の計画に次第に巻き込まれていくアムベルク。夢と現実、科学と奇蹟の交錯がスリリングな物語の迷宮を織りなす傑作。

【著者紹介】
1882-1957。プラハ生まれのユダヤ系作家。18歳でウィーンに移住。コルテス時代の新大陸を舞台にした歴史小説『第三の魔弾』(1915、国書刊行会)で注目を集め、『ボリバル侯爵』(1920、国書刊行会)、『最後の審判の巨匠』(1923、晶文社)、『スウェーデンの騎士』(1936、国書刊行会)など、幻想的な歴史小説や冒険小説で全欧的な人気を博した。ナチス・ドイツがオーストリアを併合するとパレスティナへ亡命。戦後もルドルフ二世の魔術都市プラハを描いた傑作『夜毎に石の橋の下で』(1953)などを発表。近年、世界的な再評価が進んでいる。

内容説明

1932年ドイツの寒村で、神聖ローマ帝国復興を夢みる男爵の秘密の計画とは?夢と現実、科学と奇蹟が交差する時、めくるめく記憶の迷宮がその扉を開く。

著者等紹介

ペルッツ,レオ[ペルッツ,レオ] [Perutz,Leo]
1882‐1957。プラハ生まれのユダヤ系作家。18歳でウィーンに移住。1938年、ナチス・ドイツがオーストリアを併合するとパレスティナへ亡命。ボルヘス、カルヴィーノ、グレアム・グリーンらが愛読した稀代のストーリーテラー

垂野創一郎[タルノソウイチロウ]
1958年、香川県生まれ。東京大学理学部数学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

66
従来のペルッツ作品とは異なり、歴史的事実の中に幻想が紛れ込むのではなく幻想が現実を侵食している。曖昧模糊としたな文章(いい意味で)がそれに輪を掛ける。ラストに至るまで二通りの解釈があるのも、内容もさることながらこの文体も関係してそう。内容も霧の中を彷徨うような読み心地がした。読みながら思い出したのはエーヴェルス『魔法使いの弟子』。法悦からの復讐みたいなのが底流に流れているからかな。こちらはヒッピー文化を先取りした様相もあるけど。あとタイトルが何とも絶妙。意味が分かった時には思わず声を上げてしまいました。2015/11/09

星落秋風五丈原

31
男爵は滅びた国の末裔がかつての「帝国」を復活させる未来を夢見るが、これもまたペルッツの他作品と同じく、願いは叶うが違う形で叶えられる。但しアムべルクが疑わしい以上結末も大いにいかがわしい。ところが、そのいかがわしい結末に近いことが現実に起こる。奇想天外な虚構は、実は最も過酷な現実と結びついていた。それぞれのキャラクターが立っていて「お気に入りのキャラをひとつ」は、人々に使われると見せかけて実は人々を操り、何事もなかったかのように、虚構と現実の間に降りつみ、晴天には痕跡すら消してしまう雪こそ「物語」の象徴。2015/11/24

YO)))

29
表紙も中身も大変素敵。雪深い小村、神聖ローマ帝国の復興、科学による宗教的奇蹟の"復元"、謎めいたリケジョとの逢瀬…。これが回想であろうが夢であろうが、兎に角目覚めてしまいたくない、と、いつしか読者までもが村の内側の時間に囚われてしまう、かのような。2017/02/04

かわうそ

29
「信頼できない語り手」の信頼できなさをどの程度と思うかによって小説内の真実が大きく変わる面白さ。事実ではないと思しき部分についても記述のきっかけとなる現実があるはずという前提で大体こんなところかなという推測はできそうな気がするのですがはたして…2015/12/14

syaori

21
面白いです。アムベルクは病院のベッドの上で目覚めます。医者は彼が汽車の乗り継ぎの駅で車に轢かれたのだといいますが、彼には汽車を乗り継いでマルヒン男爵の領地に到着した記憶がありました。ふと垣間見た大理石像を思わせる少年、美しいビッシュとの再開、現代における信仰の復活、それらのことは全て夢だったのか。それは謎として残されます。ただ、アムベルクは最後にその記憶を公には夢としてビビッシュの前から去っていきます。「夢のなかのものは、敵が取ろうにも取れない」という彼の言葉とビビッシュの美しい面影が印象深く残りました。2016/03/22

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