Willim Trevor Collection<br> ディンマスの子供たち

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Willim Trevor Collection
ディンマスの子供たち

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  • サイズ B6変判/ページ数 324p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336059185
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

内容説明

イングランド・ドーセットの海辺の町ディンマス。復活祭を前に人々の生活は活気づいている。教会運営に悩む若い牧師夫婦、海岸を徘徊する退役軍人とその妻、息子に家出された老夫婦、互いの親が再婚して同居するようになった少年と少女、そしてタレント発掘番組に出演することを夢見る孤独な少年ティモシー。やがて彼は悪魔的な言動で人々の平和な生活の裏に潜む欲望・願望・夢を暴き出していく…トレヴァーのダーク面が炸裂する群像劇にして、1976年ウィットブレッド賞を受賞した傑作長篇がついに邦訳。

著者等紹介

トレヴァー,ウィリアム[トレヴァー,ウィリアム] [Trevor,William]
1928年、アイルランドのコーク州生まれ。トリニティ・カレッジ・ダブリンを卒業後、教師、彫刻家、コピーライターなどを経て、60年代より本格的な作家活動に入る。65年、長篇小説第2作『同窓』がホーソーンデン賞を受賞、以後すぐれた長篇・短篇を次々に発表し、数多くの賞を受賞している(ウィットブレッド賞は3回)。短篇の評価はきわめて高く、初期からの短篇集7冊を合わせた短篇全集(92年)はベストセラー。現役の最高の短篇作家と称された。2016年逝去

宮脇孝雄[ミヤワキタカオ]
1954年生まれ。早稲田大学政経学部卒業。翻訳家・エッセイスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

58
イングランド・ドーセットの架空の海辺の町ディンマスが舞台。復活祭前の町は活気に溢れているが、心の中に影を潜める人々もいる。父親が出て行き母親からも姉からも相手にされない孤独なティモシーは、他人の生活を覗き見ることでしか他者との繋がりを持てないため、他人が困っていようが嫌がっていようがおかまいなしでずけずけと家の中にも心の中にも入り込み、心に影を潜める相手が動揺する言葉を放つ。ティモシーの言動は本当に不快でしかないが、一方で、彼のこの性格が環境によるものだとしたらと考えると、なんともいえない気分になる。2023/08/10

ヘラジカ

57
流石は名匠トレヴァー、初期の作品とは言え端正で読み応えのある逸品だ。しかし、読後はなんとも言えない灰色の感情が渦巻く。すっきりしない。無論、それこそが作者が描きたかったものなのだろう。答えの見出せないモヤモヤの中に取り残された感覚だ。人間の醜怪さを曝け出したようでもあり、逆に善性とは何かを明かしたようでもある。簡単に言えば人間の”業”を書いたということか。受け取り方は読者それぞれかもしれない。とても分かり易く、滞りなく一気に読ませる物語なのに、読んでいる間は頻繁に心の天秤が揺れ動くような作品だった。2023/04/03

星落秋風五丈原

39
イングランド・ドーセットの海辺の町ディンマス。復活祭を前に人々の生活は活気づく。信者が減り続けて教会の修繕費用も捻出できず運営に悩む若い牧師夫婦区ウェンティンとラヴィニア・フェザーストーン。まだ寒いのに、海水パンツ一丁で海岸を徘徊する退役軍人ゴードン・アビゲイル大佐とその妻イーディス。息子ネヴィルに家出されたダス夫妻。互いの親が再婚して同居するようになったスティーヴンとケイト。タレント発掘番組に出演することを夢見る孤独な少年ティモシー。彼は悪魔的な言動で平和な生活の裏に潜む欲望・願望・夢を暴き出していく。2023/05/12

M H

30
海辺の町ディンマス。復活祭に向けて忙しくはなってもごく普通の暮らしを送る住民。そこに闖入、悪魔的な言動で揺さぶりをかけるのが不気味な少年ティモシー。暴き出される真実めいたもの、欲望は心をざらつかせ、ティモシーの絶妙に癇に障るおしゃべり、間のとり方が不穏さを倍加させる。彼の視点は少ないながらも他人を見下し、良心を欠いていることが窺えて現在ならどう描かれるかとこちらも興味深い。終幕近くの答えのない問いまで緩むことなく堪能できたが、辛辣で苦味が強いので、トレヴァーをこれから読むなら短編がオススメ。2023/04/25

hasegawa noboru

18
W・トレヴァー、1976年の作。さすが<天性のストーリーテラー>(帯コピー)、イングランド、ドーセットの海辺の架空の町に生きる群像が見事に浮かび上がる。<尾行や覗きや葬式通い>を<にやにや笑いながら>夢中になれるものとしてし続ける思春期15歳の少年ティモシー。まとわりつかれて苦しむ少女に<何から何まで気味が悪い><あいつは生きていちゃいけないんです>とまで言わしめる存在たるこの少年をどう捉えるかがこの小説読み取りの眼目だろう。少年ティモシーが見た事実が重なれば真実に至るわけではない。かといって彼が語ること2023/05/09

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