出版社内容情報
いま、吉祥寺で注目される「ハモニカ横丁」。その成り立ちから現在までの変遷を探るとともに、「横丁」の持つ魅力を明らかにする。
近年、人気の街として知られる吉祥寺。この街の新たなランドマークとして「ハモニカ横丁」が注目されている。本書ではその成り立ちから現在のあり方までの変遷を探るとともに「横丁」の持つ魅力を明らかにする。
【著者紹介】
1984年新潟県生まれ。法政大学工学部都市環境デザイン工学科卒業、現在会社員。著書に「吉祥寺『ハモニカ横丁』の記憶」(私家版、2007年)、共著に「盛り場はヤミ市から生まれた」(青弓社、2013年)など。
内容説明
街の暗がりの路地に小さな店がひしめく横丁。その多くは戦後のヤミ市にルーツがあった。吉祥寺のハモニカ横丁をはじめ、全国に残るヤミ市起源の横丁の歴史を辿り、その魅力を明らかにする「横丁文化論」。
目次
第1章 路地・横丁ブームの到来
第2章 横丁ブームの火付け役
第3章 吉祥寺ハモニカ横丁の誕生
第4章 横丁のルーツ・ヤミ市
第5章 ハモニカ横丁の人々
第6章 ハモニカ横丁の戦後
第7章 現在のハモニカ横丁
第8章 ハモニカ横丁の店を巡る
第9章 横丁の行く末
著者等紹介
井上健一郎[イノウエケンイチロウ]
1984年新潟県生まれ。法政大学工学部都市環境デザイン工学科卒業、現在会社員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エリナ松岡
8
レポートのようでもあり、エッセイのようでもあり、その中間ぐらいだと思います。ハモニカ横丁だけでは流石に話が尽きてしまうからか、他所の横丁の成り立ちなんかも紹介しています。最後に著者が画一化を懸念していましたが、確かにこういうものは画一化してしまうとちょっと面白みがなくなってしまうかもしれませんね。2019/08/27
Happy Like a Honeybee
6
新宿、渋谷と同等の料理が安く食べられる吉祥寺。それほど混雑しないため、デートなどでは重宝する。ハモニカ横丁を維持できたのは、寺院が土地を所有していることに起因する。行政の介入で横丁が解体されないことを願うばかり。あの和菓子屋の年商が3億とは…。華僑は吉祥寺でも独自の市場を持っている。恐るべし。2015/07/18
ののまる
4
予習はバッチリだ。2023/09/05
とりもり
4
「『ハモニカ横丁』物語」と銘打たれた割に、戦後のヤミ市発祥の横丁全般についての記述が多く、肝心のハモニカ横丁が喰い足りない印象。でも、ハモニカ横丁の成立と変遷をコンパクトに理解するには悪くはない。ハモニカ横丁がハモニカキッチン登場前後で大きく変化したことは衆目の一致するところだと思うが、その点を重視し過ぎて変わらず営業しているお店への言及が少ないのが難点。個人的には「みんみん」には言及して欲しかった。あと、個人的趣味で「まぐろのなかだ屋」もお願いします。★★★☆☆2018/04/09
mn4947
4
もう少しハモニカ横丁だけに絞った内容だったら良かったけど、全国の横丁の歴史はいらないかな。2015/07/22
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