民俗と仮面の深層へ―乾武俊選集

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民俗と仮面の深層へ―乾武俊選集

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  • サイズ A5判/ページ数 382p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784336058973
  • NDC分類 386.8
  • Cコード C0039

出版社内容情報

仮面のかたりに耳を澄ませ民衆の記憶の深層を明らかにする。仮面と芸能を研究してきた著者が芸能史の秘密を解き明かす画期的論考集。

仮面の「かたる」声とことば。その豊穣な「かたり」に耳を澄ませ、巡歴する芸能者との交遊をとおし民衆の記憶の深層を浮かび上がらせる。長年にわたり仮面と芸能を研究してきた著者が、芸能史の秘密を解き明かす画期的論考集。

詩人と「被差別民衆」
 被差別部落の民俗伝承〔大阪〕
 仮面をかぶった祝福芸
 佐渡・春駒 寺尾作治 追悼
 弱法師

民俗仮面の深層へ
 面
 民間仮面のフォークロア
 私の仮面論(仮面展記念講演)
 素描 仮面位相論

黒い翁―芸能の秘密―
 黒い翁

付録 秘説・千利休

解説(宮嶋隆輔)
編集後記(山本ひろ子)

【著者紹介】
1921年、和歌山市生まれ。戦時中に和歌山県立日高中学校で初めて教壇に立ち、終戦後は和歌山市内の中学校に務めながら、詩人として活動。第一詩集『面』(東門書房、1952)、第二詩集『鉄橋』(日本未来派発行所、1955)を上梓。1959年、大阪に居を移し、中学校教員として同和教育に深く関わる中で、被差別地域における民話や伝承の聞き取りを積極的に行う。この間、『詩とドキュメンタリィ』(思潮社、1962)、『民話教材と同和教育』(明治図書、1972)を出版。その後、大阪府教育委員会指導主事、和泉市教育次長、和泉市立光明台中学校長を歴任。退職後は大阪府教育委員会などによる大阪府下の民俗調査に参加し、また大阪教育大学の非常勤講師を勤める。大阪芸術大学映像学科との連携で『信太山盆踊り』(1984)など盆踊りの記録を映像作品として残し、また『伝承文化と同和教育―むこうに見えるは親の家』(明石書店、1988)、『民俗文化の深層―被差別部落の伝承を訪ねて』(解放出版社、1995)を出版。伝承や芸能の「うたい」や「かたり」、あるいは身振りから、継承されてきた民衆の記憶の深層を浮かび上がらせる研究活動を続けて

内容説明

民俗文化の深層に分け入り、芸能の謎を探求しつづける伝説の研究者、乾武俊。彼が書き継いできた豊饒な世界の核心をこの一冊に。「血」の記憶に塗り篭められた仮面と信仰の暗部、そして日本芸能史上最大の謎とされる「黒い翁」。―いまその秘密がひらかれる。

目次

1 詩人と「被差別民衆」(被差別部落の民俗伝承(大阪)
仮面をかぶった祝福芸
佐渡・春駒 寺尾作治 追悼
弱法師)
2 民俗仮面の深層へ(面;民間仮面のフォークロア;私の仮面論(仮面展記念講演)
素描 仮面位相論)
3 黒い翁―芸能の秘密(黒い翁)
付録 秘説・千利休

著者等紹介

乾武俊[イヌイタケトシ]
1921年、和歌山市生まれ。戦時中に和歌山県立日高中学校で初めて教壇に立ち、終戦後は和歌山市内の中学校に勤めながら、詩人として活動。第一詩集『面』(東門書房)。1959年、大阪に居を移し、中学校教員として同和教育に深く関わる中で、被差別地域における民話や伝承の聞き取りを積極的に行う。その後、大阪府教育委員会指導主事、和泉市教育次長、和泉市立光明台中学校長を歴任。退職後は大阪府教育委員会などによる大阪府下の民俗調査に参加し、また大阪教育大学の非常勤講師を勤める

山本ひろ子[ヤマモトヒロコ]
1946年、市川市生まれ。早稲田大学第一文学部史学科中途退学。日本宗教思想史専攻。私塾「成城寺小屋講座」を主宰。現在、和光大学教授

宮嶋隆輔[ミヤジマリュウスケ]
1990年、茨城県生まれ。和光大学卒業。成城寺小屋講座で中世芸能史を担当し、「能」の前身となる芸能“翁猿楽”を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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佐倉

12
被差別民の芸能のような忘れ去られようとするものを記録しようとする試み、そして民間や民族の仮面ようにとっくに忘れ去られてしまったものを自分の中で再現しようとする試み。その連続がこの人物が書くものだったのだろう。氏の書く詩は誰かのためのものではないし、氏が書く仮面の論考は誰かに理解させようという気は無さそうである。独りよがり、なのだがその背後にある『家族を殺したも同然な所業』が文章に凄みを与えてもいる。能については不勉強なのでほとんど理解できず。ただ、仮面の図録を見るだけでもドキッと来る瞬間がある。2023/08/05

∃.狂茶党

12
被差別部落の生活/文化から、芸能と文学の始原へ。 わりと業が深そうな作者による、仮面を巡る旅。 業が深いというのは、端々に顔を出す書き手の我の強さと、深刻な過去の過ち。 正直この人が、本当に悔い改めているのかわからないし、悔い改めていれば赦されるのかっていえば、これは赦されない類の罪だろうと思う。 それに赦しを与えるのは宗教くらいなものだろう。 この本は、信仰を扱うが、宗教的な赦しについての本ではない。 また、作者の内面が、滲み出しているものの、個人的なことについての本ではない。2023/06/22

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