現代文 説教の秘訣 (増補版)

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現代文 説教の秘訣 (増補版)

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  • サイズ A5判/ページ数 291p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784336058690
  • NDC分類 188.74
  • Cコード C2015

出版社内容情報

説教者としての心得を学ぶ初心者向けテキストを全文現代語訳。声の鍛え方から、説教の台本の作り方まで、秘伝をすべて伝授。

その昔、説教者としての修行は、著名な説教者に随行し、師の身の回りの世話をしながら、あるいは合宿して集中し、普段の態度、挙措心得を学び鍛えられるもので、説教の内容も含め、それらは秘中の秘、口伝による奥義であった。
 説教を基礎から学ぶ初心者向けに書かれた大須賀順意『説教の秘訣』を読みやすい現代文で示し、府越義博による「説教台本作成法」と「武藤幸久真宗説教本コレクションリスト」を付す。今回の増補にあたり、「説教台本作成法」を初心者にもより分かりやすく改めた。
 第1章では、布教師としての日常的心構えや、登壇にあたっての覚悟が説かれる。
 第2章では、布教師としての声の鍛え方、修辞法、才智、学問的教養について述べる。
 第3章では、説教の構成法を4種に分かち、原稿の作り方を記す。
 第4章では、第3章で示した各構成法の例題を示す。
 第5章では、布教師としての熟達度を10段階に分けて示す。布教師は自身がどの段階にあるのか見極め、順々と次の段階に到達できるよう精進すべきである。本書の10段は「段外の1段」という妙境に至るための方便である。
 これから布教師を志す僧侶だけではなく、布教の第1線に立つ僧侶もさらなる向上のために、本書を熟読することを勧めるものである。

『世教の秘訣』現代語訳に寄せて【神子上惠群】
 はじめに【府越義博】
説教の秘訣【大須賀順意】
第一章 練習の注意
 第一節 精神の修養
  一 信念の修養
  二 思想の向上
  三 真理の活用
  四 説教三昧
  五 高座上の注意
 第二節 言語の練習
  一 聖教熟読
  二 平生の談話
  三 家人との対話
  四 他人の説教
  五 音声の独習
 第三節 態度の注意
  一 平生の態度
  二 出仕の姿勢
  三 高座上の威儀
  四 視線の注意
  五 説教の服装
第二章 説教の基礎
 第一節 音声の練磨
  一 学者風の考え
  二 説教専門家の説
  三 私の実験談
 第二節 弁舌の修練
  一 言語の使用法
  二 正  則
   一項 語色法 十一種
    (一)形容法 (二)比喩法 (三)対句法 (四)畳字法
    (五)進級法 (六)設問法 (七)循環法 (八)寓言法
    (九)罵誚法 (十)写音法 (十一)隠現法
   二項 言語の八詞格
    (一)露骨格 (二)痛哀格 (三)平易格 (四)単素格
    (五)周密格 (六)華麗格 (七)雄烈格 (八)滑稽格
  三 変  則
 第三節 才智の修養
  一 天才の有無
  二 構成についての才智
  三 時機を知る才智
 第四節 学問の態度
  一 学問の必要
  二 普 通 学
  三 専 門 学
第三章 説教の組織法
 第一節 組織の形式
  一 組織法の必要
  二 三 分 式
  三 四 部 式
  四 五 段 法
  五 変 則 式
 第二節 讃題の区別
  一 連 讃 題
  二 乱 讃 題
  三 一文の見渡し、一句の見込み、一字の見立て
 第三節 腹稿の注意
  一 全文の草稿
  二 略 腹 稿
 第四節 説教の二大区別
 第五節 聴衆の機類
 第六節 注意数件
  一 引文の心得
  二 説教の席数
  三 参考書の選択
第四章 説教の例題
 第一 三分式 二席
  その一
  その二
 第二 四部式 二席
  その一
  その二
 第三 五段法 一席
第五章 説教の階段
 段道十段
 初 段 初入未得位
 第二段 弁舌練磨位
 第三段 唯弁無法位
 第四段 弁舌選択位
 第五段 好悪不定位
 第六段 自心為本位
 第七段 自心入衆位
 第八段 自語多材位
 第九段 自心分別位
 第十段 任運自在位
 付 記 段外の一段

説教台本作成法【府越義博】
一 台本作成の意義
二 構 成 法
 全体の長さ
 讃  題
 法  説
 譬  喩
 因  縁
 結  勧
三 正則の台本作成法
四 変則の台本作成法
五 弁ずるための心得
 台本暗記のコツ
 時間の長短を自在に
 必ず現場を踏んでおくこと
 涙を止めるな
 譬喩や因縁談の必要性
六 説教の口伝

武藤幸久真宗説教本コレクションリスト【府越義博】

【著者紹介】
嘉永6(1853)年、現在の静岡県掛川市善福寺に生まれる。西尾唯法寺の占部観順師のもとで宗学を修める。明治15(1882)年、善福寺11代住職に就任。節談説教者として名声が高く、遠く九州まで布教。大正8(1919)年没。実弟は第10代大谷大学学長大須賀秀道師。

目次

現代文 説教の秘訣(練習の注意;説教の基礎;説教の組織法;説教の例題;説教の階段)
説教台本作成法

著者等紹介

大須賀順意[オオスガジュンイ]
嘉永6(1853)年、現在の静岡県掛川市善福寺に生まれる。西尾唯法寺の占部観順師のもとで宗学を修める。明治15(1882)年、善福寺11代住職に就任。節談説教者として名声が高く、遠く九州まで布教。大正8(1919)年没。実弟は第10代大谷大学学長大須賀秀道師

府越義博[フゴシギハク]
昭和26(1951)年、岐阜県高山市に生まれる。大谷大学真宗学科卒業。現在、東京都八王子市本淨寺開教院住職、節談説教研究会事務局長。平成19年7月、節談説教布教大会をプロデュース。以後、節談説教研究会の事務局長として若き説教者育成と機関誌『節談説教』の編集に携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。