出版社内容情報
百花繚乱の大衆文芸黄金時代は挿絵画の黄金時代でもあった。絶大なる人気を誇った画家の全体像を原画を中心に初集成。
百花繚乱の大衆文芸黄金時代は挿絵画の黄金時代でもあった。ニヒルな怪剣士「丹下左膳」の姿を創造し、その活躍ぶりで東の岩田専太郎、西の小田富弥と称され絶大なる人気を誇った画家の全体像を原画を中心に初集成。
生誕120周年記念出版、初の画集!
第一章●怪剣士・丹下左膳あらわる!
コラム 丹下左膳を描いた挿絵画家たち
第二章●人気挿絵画家・小田富弥の活躍
コラム 大衆文学の中のニヒリスト・ヒーロー
第三章●美人画の追究、日本画への回帰
コラム 西の小田富弥、東の岩田専太郎
資料編●小田富弥の素顔
三女・渡辺寿恵美氏聞き書き
再録:対談・小松左京
挿絵執筆リスト/小田富弥略年譜/主要参考文献
【著者紹介】
(1895年~1990年)小田富弥は明治28年岡山に生まれ、関西を代表する日本画家と称された北野恒富に若干17歳で入門。研鑽を重ね、大衆文学の開花とともに、日本画の素養をもとに挿絵画家として大活躍した。百花繚乱の大衆文芸黄金時代は挿絵画の黄金時代でもあり、その活躍ぶりは東の岩田専太郎、西の小田富弥と称され絶大なる人気を誇ることとなる。特に、一世を風靡した林不忘『大岡政談』では隻眼隻手のニヒルな怪剣士「丹下左膳」のビジュアル・イメージを創造し、また時代小説の新ジャンルとして登場した「股旅もの」では三度笠に縞合羽という渡世人の姿をも作り上げて新境地を開き、後の挿絵、映画、漫画にまで大きな影響を与えることとなった。
内容説明
百花繚乱の大衆文芸黄金時代は、挿絵画の黄金時代でもあった。一匹狼の剣士・孤独な渡世人の世界を描いて絶大なる人気を誇った画家の全体像を初集成!
目次
第1章 怪剣士・丹下左膳あらわる!
第2章 人気挿絵画家・小田富弥の活躍
第3章 美人画の追究 日本画への回帰
資料編 小田富弥の素顔
著者等紹介
松本品子[マツモトシナコ]
1971年、東京都生まれ。弥生美術館学芸員。女子美術大学芸術学部芸術学科卒業。1996年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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出世八五郎