出版社内容情報
日本に伝わる異形の建築を博覧強記の建築家二人が、巡り、論じる。石山修武・毛綱モン太による伝説の連載、初の単行本化。セルフビルドの可能性を拡張する世界的建築家・石山修武。その生涯を前衛として駆け抜けた博覧強記の建築家・毛綱毅曠(モン太)。二人の鬼才が日本全国を巡り論じ尽くした伝説的連載(「異形の建築」)を、40年の時を越え、初単行本化。均質化した世界に〈異形〉の一石を投じる快著!関西の三奇人建築家(安藤忠雄・毛綱毅曠・渡辺豊和)と六角鬼丈を論じた石山修武による書き下ろし「異形の建築群(または建築の異形群)」を併載。
目次
まえがき
? 「異形」の再発見とその正統性
――日本近代建築の見直しへの一石
〈異〉と〈位〉の空間学――ラ・パボニー アート・ガーデン 毛綱モン太
伴野一六邸異聞 石山修武
? 螺旋・アニマ巡礼
――建築の始原へタイム・トリップ
江戸三大奇館その一 毛綱モン太
栄螺堂幻想辺 石山修武
? 神々の宿る地形・建築
――日本的なるものの別系統
江戸三大奇館その二 阪東霊場――笠森寺大悲閣 毛綱モン太
巡礼パノラマ空間 石山修武
? 機械のはじまりへ
――日本の遊戯機巧
江戸三大奇館その三――妙立寺 毛綱モン太
機巧の狭間を抜けること 石山修武
? 擬洋風建築
――日本近代建築の伏流
異人館 毛綱モン太
職人気質の華のなかを 石山修武
? 遊行者集団の人力掘削建築
――日本の仏を闇に視る
〈曼荼羅起〉瑜伽洞 毛綱モン太
田谷山瑜伽洞闇の内 石山修武
? 異形の地平から
――日本近代建築を再考する
〈位〉と〈異〉の領域学 毛綱モン太
BARRACK 石山修武
? メビウスの環、そして時代は廻る
――近代建築のもう一つの回路を求めて
はじめとおわり 毛綱モン太
BARRACK論そして異境へ おわりのはじめに 石山修武
*
(書き下ろし)異形の建築群(または建築の異形群)
あとがきに代えて 異形の旅――毛綱モン太と久しぶりに会う
石山修武[ イシヤマオサム ]
毛綱毅曠[ モヅナキコウ ]
内容説明
セルフビルドの可能性を拡張する世界的建築家・石山修武。その生涯を前衛として駆け抜けた博覧強記の建築家・毛綱毅曠(モン太)。二人の鬼才が日本全国を巡り論じ尽くした伝説的連載(「異形の建築」)を、四〇年の時を越え、初単行本化。均質化した世界に“異形”の一石を投じる快著!関西の三奇人建築家(安藤忠雄・毛綱毅曠・渡辺豊和)と六角鬼丈を論じた書き下ろし「異形の建築群(または建築の異形群)」を併載。
目次
1 「異形」の再発見とその正統性―日本近代建築の見直しへの一石
2 螺旋・アニマ巡礼―建築の始原へタイム・トリップ
3 神々の宿る地形・建築―日本的なるものの別系統
4 機械のはじまりへ―日本の遊戯機巧
5 擬洋風建築―日本近代建築の伏流
6 遊行者集団の人力掘削建築―日本の仏を闇に視る
7 異形の地平から―日本近代建築を再考する
8 メビウスの環、そして時代は廻る―近代建築のもう一つの回路を求めて
著者等紹介
石山修武[イシヤマオサム]
1944年岡山県生まれ。早稲田大学建築学科卒業、同大学院修了(渡辺保忠研究室)。卒業後、科学者・川合健二の鉄の家で独自の生産論、技術論とコルゲート建築を学ぶ。ダムダン空間工作所設立。1988年より27年間、早稲田大学建築学科教授を務め、石山修武研究室として建築設計と教育活動を並走。現在スタジオGAYA代表、早稲田大学理工学部名誉教授。日本建築学会賞、ベネチア・ビエンナーレ金獅子賞など多数受賞
毛綱毅曠[モズナキコウ]
1941年北海道釧路市生まれ。神戸大学建築学科卒業、同大学向井正也研究室の助手を務める。1976年毛綱毅曠建築事務所を開設、初期の事務所は「モビール・モルグ=動く棺桶」と自ら称した。当時は毛綱モン太の名で活動。都市景観大賞、メキシコ・アグアスカリエンテス市建築賞など多数受賞。1995年より多摩美術大学建築学部教授をつとめた。2001年、入寂(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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