内容説明
SFの限界と可能性を論じた名講演「SFの気恥ずかしさ」をはじめ、新世代SF作家を批判してジョージ・R・R・マーティンに反論された伝説的評論「レイバー・デイ・グループ」、書評家として燃やすべき本について舌鋒鋭く語った「聖ブラッドベリ祭」、ディック作品への愛にあふれる『偶然世界』序文、そしてエイリアンに誘拐された体験記の書評が奇想天外な展開を見せる「ヴィレッジ・エイリアン」など、技巧とユーモアに満ちた書評・エッセイを集成。『歌の翼に』『アジアの岸辺』で知られるSF作家ディッシュの、卓越した批評家としての面を堪能できる傑作SF評論集。
目次
第1部 森
第2部 祖先たち
第3部 説教壇
第4部 選ばれし大きな樹
第5部 狂った隣人たち
第6部 未来のあとで
著者等紹介
ディッシュ,トマス・M.[ディッシュ,トマスM.] [Disch,Thomas M.]
1940年アメリカ・アイオワ州生まれ。建築家を志してクーパーズ・ユニオンに入学するも挫折、生命保険会社に勤めながらニューヨーク大学の夜学に通い、62年に短篇“The Double‐Timer”でデビュー。その後、広告代理店、銀行など様々な職に就きながら、65年『人類皆殺し』で長篇デビュー。66年、イギリスに渡り、「ニュー・ワールズ」誌で異彩を放つ意欲的な作品を次々と発表、ニュー・ウェーヴ運動の中核作家として活動し、知性派SF作家として確固たる地位を築く。79年、『歌の翼に』でキャンベル記念賞を受賞。SFにとどまらず、ミステリー・ホラー・詩集など幅広いジャンルで活躍した。2008年没
浅倉久志[アサクラヒサシ]
1930年生。英米文学翻訳家。50年大阪外国語大学卒。2010年没
小島はな[コジマハナ]
1980年生。京都大学文学部卒業。執筆業、翻訳業、編集業を通じて、地域作りに携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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