出版社内容情報
史上最強の副大統領と言われたチェイニー氏は5回の心臓発作を起こしていた。本書は病との闘いと克服、現代医療の進歩の物語である。
史上最強の副大統領、政治家として、実業家として35年間精力的な活動を続けたチェイニー氏だが、その間5回の心臓発作を起こしていた。血管拡張手術、バイパス手術、冠動脈手術を受け、さらに副大統領としての末期には動脈硬化による痛みと腎・肝機能の著しい機能低下が見られ、心臓は持ち堪えられないほど悪化して左心室補助装置(LVAD)の埋め込み手術を受けた。術後も衰弱は進行したためついに死も覚悟したが、2012年3月に心臓移植によって健康を取り戻した。本書は副大統領として活躍しながら、家族や多数の優秀な医師たちの支えと発作の度に最新医療の進歩で命を救われ、病を乗り越えてきた一人の心臓病患者の不屈の闘いの記録を本人自身が綴る。また、チェイニー氏の専属医で、ジョージ・ワシントン大学医学部のジョナサン・ライナー教授が、チェイニー氏の闘病の記録と心臓病治療の歴史と医療の進歩について分かりやすく解説する。
【著者紹介】
アメリカ合衆国第46代副大統領
内容説明
チェイニー副大統領は公職でもビジネスでもトップクラスで活躍してきたが、世界で最も有名な心臓病患者でもある。本書では長くチェイニーの主治医を務めてきたジョナサン・ライナーとともに、1978年に心臓発作を起こしてから35年にわたった闘病について初めて語る。
目次
最有力候補
アイクの繰り返し
中枢へ
Cura Personalis(全人的医療)
二薬物語
バイパス手術
術後
奉職のための体力
数え直し
ホワイトハウスが呼ぶ
副大統領を治療する
下り坂
悪化
移植
感謝の日々
著者等紹介
チェイニー,ディック[チェイニー,ディック] [Cheney,Dick]
ジェラルド・フォード大統領の首席補佐官、ワイオミング州選出の下院議員を6期務めた。ジョージ・H・W・ブッシュ大統領の下で国防長官となり、1991年の「砂漠の砂嵐作戦」を統括。ジョージ・W・ブッシュ大統領の下で第46代アメリカ合衆国副大統領を2期務め、テロとの闘いに主導的役割を果たした
ライナー,ジョナサン[ライナー,ジョナサン] [Reiner,Jonathan]
ジョージ・ワシントン大学病院の心臓カテーテル室長であり、同大学医学部教授。ペンシルベニア大学、ジョージタウン大学を卒業。ノース・ショア大学病院等で専門医学実習を行った後、ジョージ・ワシントン大学医療センターで心臓病および心臓インターベンションの特別研究員となる。現在は複雑な冠動脈疾患の治療に当たる。メリーランド州に住む
中村哲也[ナカムラテツヤ]
1989年、帝京大学医学部大学院修了。1991年、板橋中央総合病院院長就任。2006年、関東・東北・北海道に複数の医療法人を有するIMSグループ理事長に就任。2007年、板橋中央総合病院総院長となる。現職として、アジア慢性期医療協会理事長、全国公立病院連盟常務理事、板橋中央看護専門学校、イムス横浜国際看護専門学校の校長などを兼ねる
小林政子[コバヤシマサコ]
1972年、明治学院大学英文学科を中退し外務省入省。リスボン大学にて語学研修。主に本省では中近東アフリカ局、国連局原子力課など。在外ではブラジル、カナダに勤務。1998年外務省を退職し翻訳を志す。ユニ・カレッジにて日暮雅道氏、澤田博氏に師事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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