出版社内容情報
大航海時代、200万人の船乗りが壊血病に命を奪われた。恐怖の病にリンド医師、キャプテン・クック、ブレーン卿の3人が挑む。
壊血病は古代ギリシアの昔から医師や水夫を悩ませてきた謎であるが、帆船時代になって船が大型化し長期の航海が可能になり、食糧保存に限界があったために壊血病は奇病から恐ろしい疫病にまでになった。200万人の船乗りの命を奪ったとも言われる。壊血病は疫病の域を越えて国家の命運を左右する重要な要因となり、ナポレオン戦争中のイギリスとフランスの衝突で頂点に達した。恐怖の病の克服にリンド医師、キャプテン・クック、ブレーン卿の3人が挑む、熱い男たちの物語。
【著者紹介】
カナダのオタワ生まれ。アルバータ大学歴史学科を卒業後、メディア界に身を置く。2002年から冒険家、旅行家、開拓者にまつわる歴史分野の作品を発表してきており、英語圏のほかにスペイン、ロシア、中国でも翻訳出版され注目されている。本書はカナダで出版され国内外で注目されたバウンの出世作である。
内容説明
大航海時代、200万人の船乗りが壊血病に命を奪われた。恐怖の病にリンド医師、クック船長、ブレーン卿が挑む!!
目次
第1章 一八世紀の航海―壊血病の時代
第2章 壊血病―海の疫病
第3章 南洋での大惨事と勝利―アンソン卿の悲劇の航海
第4章 見失われた発見―治療法の研究が始まる
第5章 予防の片鱗―ジェームズ・リンドとソールズベリー号上の実験
第6章 もつれをほどく―ロブと麦芽汁と海の実験
第7章 ジェームズ・クック船長の太平洋航海
第8章 影響力のある男―ギルバート・ブレーンと西インド諸島艦隊
第9章 大陸封鎖―壊血病の撲滅とナポレオン
結び 謎の解明
著者等紹介
バウン,スティーブン・R.[バウン,スティーブンR.] [Bown,Stephen R.]
カナダのオタワ生まれ。アルバータ大学歴史学科を卒業後メディア界に身を置く。2002年から冒険家、旅行家、開拓者にまつわる歴史分野の作品を発表してきており、英語圏のほかにスペイン、ロシア、中国などでも翻訳出版され、常に注目されている
中村哲也[ナカムラテツヤ]
1989年、帝京大学医学部大学院修了。1991年、板橋中央総合病院院長就任。2006年、関東・東北・北海道に複数の医療法人を有するIMSグループ理事長に就任。2007年、板橋中央総合病院総院長となる。現職として、アジア慢性期医療協会理事長、全国公立病院連盟常務理事、板橋中央看護専門学校、イムス横浜国際看護専門学校の校長などを兼ねる
小林政子[コバヤシマサコ]
1972年、明治学院大学英文学科を中退し外務省入省。リスボン大学にて語学研修。主に本省では中近東アフリカ局、国連局原子力課など。在外ではブラジル、カナダに勤務。1998年外務省を退職し翻訳を志す。ユニ・カレッジにて日暮雅道氏、澤田博氏に師事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。