ヘンリー・スティムソンと「アメリカの世紀」

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  • サイズ B6判/ページ数 363,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336057792
  • NDC分類 312.53
  • Cコード C0022

出版社内容情報

20世紀前半にアメリカ政府の要職に就き、数々の政策決定に参画したスティムソンの生涯を辿りながら、平和と戦争の問題に迫る。

20世紀前半の半世紀近い間、国務長官や陸軍長官など、アメリカ政府の要職に就き、原爆投下など、数々の政策決定に参画したヘンリー・スティムソンの人物像を多角的な視点から描き出す評伝。高潔な賢人と言われながら、なぜスティムソンは原爆投下を進言したのか?第2次世界大戦後の核管理の問題は、アメリカ政府内でいかに捉えられていたのか?スティムソンの生涯と思想を辿りながら、現代世界にも通ずる平和と戦争の問題に迫る。

はじめに
第1章 公職者への道
  第1節 スティムソンの人物像
    ヘンリー・スティムソンとは/生い立ちと教育/二人のロールモデル
  第2節 『日記』と『文書』
    膨大な政務記録
第2章 アメリカのリーダーシップを求めて
  第1節 革新的な国内改革
    連邦検事として/陸軍改革
  第2節 第一次世界大戦とスティムソン大佐
    中立から参戦へ/戦場からの手紙
  第3節 ニカラグア特使
    ニカラグア内戦/「建設的」介入/ティピタパ会談/スティムソンのニカラグア外交
  第4節 フィリピン総督
    アメリカのフィリピン支配/「責任ある統治」/自治と独立/離任
  第5節 スティムソン・ドクトリン
    ヴェルサイユ体制とワシントン体制/ロンドン会議と対中南米政策の転換/スティムソン・ドクトリンの形成過程/スティムソン・ドクトリンの内容/スティムソン・ドクトリンの意味
第3章 第二次世界大戦と勝利の追求
  第1節 二度目の陸軍長官
    「ファシズムと戦え」
  第2節 徴兵法と武器貸与法
    選抜訓練徴兵法/武器貸与法/
  第3節 アメリカの参戦
    パールハーバー攻撃/日系人の強制収容
  第4節 第二戦線
    ボレロ計画の延期/オーヴァーロード作戦/実践的政策と政治的戦略
第4章 「最も恐ろしい兵器」
  第1節 原爆開発
    科学と軍事の結婚/「はた迷惑で信頼できない男」
  第2節 原爆投下へのプロセス
    「ターゲットは日本」/「最も恐ろしい兵器」/「ロイヤルストレートフラッシュ」/「京都をはずせ」
  第3節 暫定委員会
    「特別な資格を有する委員会」/五月三十一日の暫定委員会
  第4節 ポツダム会談
    ポツダム日誌/ポツダムでのスティムソンと立場/
  第5節 ヒロシマとナガサキ
     「とてつもなく大きな責任」/戦後に向けた十三日間
第5章 ハーパーズ論文と「公式解釈」
  第1節 原爆投下決定に関する先行研究
     三つの立場
  第2節 スミソニアンの「原爆展」論争
     「企画」の挫折/「原爆展」論争
  第3節 ハーパーズ論文
    コナントの懸念/「論文」の概要/「論文」の再考
第6章 戦後構想
  第1節 ヨーロッパとの協調
     米英協調は「救命いかだ」/ドイツの戦後処理は長期的な視点から
  第2節 モーゲンソー・プラン
     ドイツ経済を「生存」レベルに/スティムソンの反論/「復讐の発想は危険」
  第3節 天皇制を護持せよ
     グルーの進言/ポツダム宣言の起草/天皇制に基づく対日構想
  第4節 米ソ関係と核の国際管理案
     科学顧問の核管理案/「警察国家」への警戒/失われた機会
第7章 次世代への提言
  第1節 九月覚書
     「相手を信頼に足る人物にするための唯一の方法」
  第2節 「最大の試練」
     「独善主義を克服せよ」
おわりに

主要参考文献
スティムソンの生涯と時代背景
あとがき
主要人名索引

【著者紹介】
1955年長野県生まれ。津田塾大学大学院国際関係学研究科博士課程満期退学。現在、文化学園大学現代文化学部教授。専攻、国際関係学・国際政治史。著書に、『オッペンハイマー――原爆の父はなぜ水爆開発に反対したか――』(中央公論新社、1995年)などがある。

内容説明

激動の時代の苦闘と決断。高潔な賢人と言われながら、なぜスティムソンは原爆投下を進言したのか?第二次世界大戦後の核管理の問題は、アメリカ政府内でいかに捉えられていたのか?アメリカ政府の要職を歴任したスティムソンの生涯と思想を辿りながら、現代世界にも通ずる国際社会における平和と戦争の問題に迫る。

目次

第1章 公職者への道
第2章 アメリカのリーダーシップを求めて
第3章 第二次世界大戦と勝利の追求
第4章 「最も恐ろしい兵器」
第5章 ハーパーズ論文と「公式解釈」
第6章 戦後構想
第7章 次世代への提言

著者等紹介

中沢志保[ナカザワシホ]
1955年長野県生まれ。津田塾大学大学院国際関係学研究科博士課程満期退学。現在、文化学園大学現代文化学部教授。専攻、国際関係学・国際政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジュンジュン

11
これまでは「スティムソンドクトリン」で辛うじて記憶に残っていた人物。でも実際は、20世紀前半、党派を超えて政権中枢に位置し続けた実力者。特に、ローズベルト政権下で陸軍長官として、原爆開発・投下に終始関与したのは重要。国益に忠実なのは当然として、強大な力と同等の倫理観を備える大国を標榜する。エスタブリッシュメントとして、一つの理想形だろう。”らしい”表現なのだろう、何度も著者が引用する、「信頼を得る最良の方法は、相手を信頼することである」(ヘンリースティムソン)。2022/01/20

黒豆

6
戦前戦中戦後アメリカの閣僚として政策立案実行の中心となった人物。また、核兵器が持つ特異な性格と脅威に最初に気付き、原爆投下決定に圧倒的な発言力を持っていたが投下に反対はしなかった。なぜアメリカは原爆を二度も使ったのか? 人体実験が目的だったのでないか?確認したいという視点で本書を読んた。公式な立場は「原爆投下は、戦争の終結を早め、予定されていた日本本土への上陸を無用にし、結果として多くのアメリカ兵の命を救ったゆえに正当な決定であった」一方、効果を検証するため破壊されていない都市を選んだ。2014/04/30

hill.384

2
政府閣僚を歴任し、「高潔な賢人」として今も多くの人々の尊敬を集めるスティムソン。表題の通り、彼の歩みとアメリカの大国化の道程は軌を一にしてきたといえる。彼は外交における品位や道徳を極めて重視していたと同時に、リアリスティックな側面を併せ持つ人物でもあった。第二次世界大戦の終結に際して、日本への原子爆弾投下の決定にスティムソンは重要な役割を演じた。戦後の国際社会を見据えた上で、個人と国家の異なった道徳のレベルにおける政治判断を下すことの困難さは計り知れない。日本人の著者による貴重なスティムソン評伝。2014/11/18

ひろ

0
私の他界した祖母はカリフォルニアで生まれた日系二世だった。祖母の古い米国籍パスポートに国務長官の署名があったのがスティムソンを知るきっかけで、その後 祖母の両親や兄弟を苦しめた日系人強制収容や原爆の投下に携わったことを知り 憎しみに近い感情を抱いていた。 本書を読んで、それまで持っていた差別的・好戦的なイメージが覆り思慮深く高潔な人物であったこと、また当時の外交が結果はどうあれ熟慮と現実的目線、倫理的リーダーシップに基づいていたことを知った。70年以上経った現在のトランプ政権の退化は嘆かわしい限り。2020/02/09

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