種村季弘傑作撰〈2〉自在郷への退行

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  • サイズ B6判/ページ数 307,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336056702
  • NDC分類 918.68
  • Cコード C0095

出版社内容情報

種村学の中核をなす名作『怪物の作り方』、最晩年の透明な世界を示す談義録『江戸と怪談』等、全21編を収録。

神々の創造の秘密を盗みとり人工の怪物を造る―種村学の中核をなす名作『怪物の作り方』、自動人形論の白眉『少女人形フランシーヌ』、制服とぺてんの研究『ケペニックの大尉』、最晩年の透明な世界を示す談義録『江戸と怪談』等、全21編を収録。

怪物の作り方
少女人形フランシーヌ
覗く人
面白い小説のからくり
モナ・リザ泥棒
イマージュの解剖学
歯痛と吸血鬼との二、三の関係 または衰弱の快楽について
幻想、夢――理性 
二階の話  
手袋の裏  
白樺の家
機械学的退行
ケペニックの大尉
幻想・宙吊り・顕示
退行の快楽 
博物誌としての花鳥画 
あるサロンの博物誌家  
覗きからくりのトポス 
アスコーナ架空紀行
畸人列伝 
江戸と怪談

【著者紹介】
1933年~2004年。東京大学文学部独文科卒。國學院大學教授。著作集『種村季弘のネオ・ラビリントス』全8巻(河出書房新社)、訳書ホッケ『迷宮としての世界』美術出版社(共訳)、『怪奇・幻想・綺想文学集 種村季弘翻訳集成』(国書刊行会)などがある。

内容説明

ザ・ベスト・オブ・種村季弘の第2弾!!神々の創造の秘密を盗み人工の怪物を造る―種村学の中核をなす名作『怪物の作り方』、自動人形論の白眉『少女人形フランシーヌ』、制服とぺてんの研究『ケペニックの大尉』、最晩年の透明な世界を示す談義録『江戸と怪談』等、全21編を収録。

目次

怪物の作り方
少女人形フランシーヌ
覗く人―都会詩人の宿命
面白い小説のからくり
モナ・リザ泥棒―無頼の王様アポリネール
イマージュの解剖学―ハンス・ベルメール
歯痛と吸血鬼との二、三の関係―または衰弱の快楽について
幻想、夢―理性
手袋の裏―クリンガー『ある手袋拾得に関するパラフレーズ』を読む
二階の話―古今亭志ん生『二階ぞめき』
白樺の家
機械学的退行
ケペニックの大尉
幻想・宙吊り・顕示
退行の快楽
博物誌としての花鳥画
あるサロンの博物誌家
覗きからくりのトポス
アスコーナ架空紀行
畸人列伝―あるいは陽気なメランコリー
江戸と怪談―敗残者が回帰する表層の世界

著者等紹介

諏訪哲史[スワテツシ]
1969年生まれ。作家。「アサッテの人」で第137回芥川賞と第50回群像新人文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばんだねいっぺい

12
モナリザ・吸血鬼・少女人形フランシーヌ・おこの殺し・阿部定。矢張、情報量に目が回る。2016/04/11

eirianda

10
すでに読んでいるものもあったが、内容が濃いので新たに知識を得た感覚。伊藤若冲、偶然にNHKプレミアムで特集の再放送を見て、圧倒される。ヴォルプスヴェーデ(ドイツ)やアスコーナ(スイス)も機会があれば是非行ってみたい。谷崎とか、岡本綺堂もこの本を読んでいれば、二度得した気分になるはず。密な内容だけに、一冊を数日で読むとすぐ忘れちゃうのが難点か(私だけかと)。本当は手元に置いてなんども目を通すものかも。解説の諏訪哲史氏の種村季弘愛を、羨ましく思う。2016/09/16

oDaDa

2
フランス方は澁澤龍彦が引っ張ってきて、ドイツ方面は種村季弘がカバーするという、二項対立ならぬ二項協力体制に、巖谷國士のシュルレアリスムが行ったり来たりするのだから、60、70年代の人文は如何に幸福極まりない時代であったか、と後年に知る他ない自分なんかは思う。でなければマニエリスムなんつー難渋で衒った概念など未だ出会っている筈はなく。2022/03/31

Mark.jr

1
澁澤龍彦と共に日本の幻想文学を索引したドイツ文学者・種村季弘。その弟子である小説家の諏訪哲史さんがセレクトした評論・エッセイ集です。扱われている題材は吸血鬼やゴーレムといった著者の専門分野といえるオカルト的なものから、地球空洞説や泉鏡花など様々。博覧強記で知られているだけあって、1ページの情報量が凄いですが、決して難しいわけではありません。Ⅰ巻、Ⅱ巻とも内容のクオリティに差はないですが、個人的には歯痛と吸血鬼の関連性を考察し、モナリザ盗難事件などの奇譚を語ったⅡ巻が楽しめました。2018/10/03

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