出版社内容情報
幕末曹洞宗における松下村塾の如き僧堂の指導者が残した貴重な語録を集大成!
幕末の小田原海蔵寺にあってその道風を慕われ、全国から雲水が参じた月潭全龍禅師。明治期の曹洞宗を支えた西有穆山・畦上楳仙・原坦山ら綺羅星の如き人材を輩出した、あたかも宗門における松下村塾の如き僧堂の指導者が残したその語録を集大成。長らく大通寺に秘蔵されていた直筆本から新たに翻刻、書き下し・解説・注を完備して供する決定版。
巻頭言 阿育圭佑
解 説 月潭全龍の生涯とその家風 安藤嘉則
月潭全龍和尚語録(翻刻・書き下し)
年 譜
あとがき
【著者紹介】
神奈川県大通寺住職、曹洞宗大本山総持寺・布教師会常任理事
目次
月潭全龍の生涯とその家風
月潭全龍和尚語録(文政子の仲秋、尾州藩中曲渕仁左衛門へ答へ書;六銭講を御願申仕帳のはしがき;化帳のはしがき;餓死人塔婆銘;刻高野大師思無邪書挂在壁間以朝暮令子孫者咸之因見請某来由;類焼につき本堂再建化帳のはしがき;宝珠院過去帳の序;小田原宝安寺太子堂再建化帳のはしがき;地蔵ぼさつの霊けんを仰ぎたまふ人々の通夜の間ところを建立する化帳のはしがき;寺院再興の略解 ほか)