野性の蜜―キローガ短編集成

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  • サイズ A5判/ページ数 347p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784336055057
  • NDC分類 963
  • Cコード C0097

出版社内容情報

完璧な短編小説とは何か?ラテンアメリカ随一の短編の名手、魔術的レアリスムの先駆者と評される鬼才キローガの傑作小説集。

ラテンアメリカ随一の短編の名手、魔術的レアリスムの先駆者と評される鬼才キローガの傑作小説集。代表作『羽根まくら』をはじめ、幻想小説、恐怖小説、密林小説等々、ポオ、チェーホフ、キップリングの衣鉢を継ぐ、生と死、リアリティと幻影が渾然一体と化した、完璧精緻な短編30篇を収録。うち8割は本邦初訳。

舌          
ヤベビリの一夜    
羽根まくら       
エステファニア    
日射病         
鼠の狩人        
転  生         
頸を切られた雌鶏   
狂  犬         
野性の蜜       
ヴァンパイア     
入植者        
ヒプタルミックな染み
炎          
平手打ち       
愛のダイエット    
ヤシヤテレ      
ある人夫       
ヴァン・ホーテン   
恐  竜         
フアン・ダリエン   
死んだ男       
シルビナとモント   
幽  霊         
野性の若馬      
アナコンダの帰還   
故郷喪失者     
吸血鬼        
先駆者たち      
呼び声        
完璧な短編小説家の十戒
解 説

【著者紹介】
1878年生まれ。ウルグアイの小説家。学生時代から文学活動に従事し、一時パリに渡る。帰国後、ブエノス・アイレスに移住。アルゼンチンの詩人のレオポルド・ルゴーネスと親交を深める。アルゼンチン北部の熱帯地方にひかれ、密林地と首都を往復する生活を送った。1937年に自殺。短編作家として名高く、『愛と狂気と死の物語集』『密林の物語』『原始人』『故郷喪失者』『彼方』などの作品集がある。

内容説明

ラテンアメリカ随一の短編の名手、魔術的レアリスムの先駆者と評される鬼才キローガの傑作小説集。代表作「羽根まくら」をはじめ、幻想小説、恐怖小説、密林小説等々、ポオ、チェーホフ、キップリングの衣鉢を継ぐ、生と死、リアリティと幻想が渾然一体と化した、完璧精緻にして多彩な短編30篇を収録。うち8割は本邦初訳。

著者等紹介

キローガ,オラシオ[キローガ,オラシオ][Quiroga,Horacio]
1878年生まれ。ウルグアイの小説家。学生時代から文学活動に従事し、一時パリに渡る。帰国後、ブエノス・アイレスに移住。アルゼンチンの詩人レオポルド・ルゴーネスと親交を深める。アルゼンチン北部の熱帯地方にひかれ、密林地と首都を往復する生活を送った。1937年に自殺。短編作家として名高く、『愛と狂気と死の物語集』『密林の物語』などの作品集がある

甕由己夫[モタイユキオ]
1961年生れ。早稲田大学大学院文学研究科後期博士課程修了。哲学・論理学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

59
再読。むせ返るような熱帯の空気、甘く、爛れた生の匂いと腐敗臭。背中合わせの生と死の熱気は理性を蕩かし、惑乱させる。そしてそれは人だけでなく、生きとし生けるものすべてに影響を与えるのだ。キローガの作品はその事実を眼前に開示する。故に惹かれ、同時に慄くのだ。実態を持たない美女の映像が実態を持ち、命を奪う「吸血鬼」に『クラリモンド』や『青い煮凝り』を重ねてしまう。果たして破滅を是とするものに心を奪われ、破滅するのは幸福か否か。「入植者」の夫婦で新天地へ向かった入植者の悲哀や「ある人夫」は帝国主義への皮肉を感じる2024/07/03

HANA

46
以前読んだ「羽根まくら」がバカホラーだったので不安だったが、読むだけで震え上がるような話や狂気に満ちた話、密林の熱気の中で出会う不条理やその周辺に蠢く人々の話等、兎に角バラエティに富んでいて満足できる一冊だった。個人的には寓話めいた話や社会派より恐怖感に満ちた方が好きなので、前半の方に興味深い話が多い。西欧圏よりむしろ日本人にこそこの恐怖がわかる「転生」やあくまで乾いた筆致で即物的な恐怖が描かれる「頸を切られた雌鳥」土俗的な恐怖「ヤシヤレテ」が最高。しかし南米の小説は相変わらず独特な雰囲気を持っているな。2013/08/16

藤月はな(灯れ松明の火)

44
大好きなアンリ・ルソーを凝らした装丁に眼が引き寄せられ、借りました。ボルヘスが嫌い、その人生にも死の匂いが付き纏っているとしか思えない、ちくま文庫の「幻想小説大全 怪奇小説精華」に収録されている「羽枕」の作者、キローガの短編集。国書刊行会、いつもいい本の提供、ありがとう!いつの間にか忍びより、気づけば墜ちている狂気と惑乱、噎せるような熱帯の暑さと湿度、水と生き物が腐っていく匂い、草花のかそけき音と動物の鳴き声を背景に死と残酷な人生の顛末が突き通って描かれる。蒸し暑さも手伝い、呑まれそうになっているのに慄然2013/06/18

マリカ

42
蒸し暑い夏の夜に読みたい短編集。表紙のアンリ・ルソーの絵に誘われて本を開くと、そこはまさにルソーの描くジャングルのような深い色合いの、生と死と狂気がひしめく世界だった。ねっとりとした蜜の匂いに誘われてページをめくると、あっという間に物語という魔物に飲み込まれ、狂気か、はたまた死の淵に投げ出されてしまう。素晴らしい読み応えだった。解説も興味深い。2012/08/20

安南

35
「死の作家」の称号に相応しい死と狂気に彩られた作品集。密林のむせかえるような緑と爬虫類の鱗の生臭さや獣臭に包まれた呪術的な世界に圧倒された。と同時に都市生活者の映画館や精神病院内の無機質で冷ややかな世界も捨て難い。本書に収められた30篇のうち実に26篇がなんらかの形で死が扱われている。お気に入りは「ヤベビリの一夜」「頸を切られた雛鳥」「ヒプタルミックな染み」「炎」「ヤシヤテレ」「吸血鬼」…きちんと落ちが着いているものより不可解な結末が放り投げられたままで終わる作品に、より魅力を感じる。2013/12/12

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