出版社内容情報
秘録「ビルマ独立30人の志士」と呼ばれる青年たちがいた。リーダーはアウン・サン。日本軍の指導の下、その肉体と魂は磨かれた。
本書は、?@ビルマ(現ミャンマー)の独立を陰で支援した日本軍の秘密組織「南機関」野田毅参謀長(当時大尉) の残した秘録「陣中日記」を、地図、写真を交え分かりやすく解説、編集したもの。?A昭和十六年の大東亜戦争(太平洋戦争)開戦の一年前に始まったビルマ工作から、昭和十八年八月のビルマ独立達成までを扱っている。?Bこれまでのビルマ戦史などでは記録しえなかったビルマ民衆の生の声も描写し、ビルマが親日国となった原点を教えてくれる日記で、「一級の史料価値」をもつ。?C野田大尉は「要永久保存」と書き残している。?D激戦、激務のなかで、「いったい、いつ書いたのだろう?」という素朴な疑問とともに、紛失せずによくぞ日記を持ち帰ったことに驚かされる。
秘録 ビルマ独立と日本人参謀/目 次
刊行に寄せて 野田 マサ
1まえがき 溝口 郁夫
志士名簿
凡 例
序 章 南機関設立以前のアジア情勢
1 中国支援戦略への対応
2 鈴木啓司大佐のビルマ潜入と、オンサンの来日
第一章 謀略開始、志士三十人の訓練
1 南機関の組織と工作開始
2 事務所の設置と志士の確保
第二章 国境の情報収集
1 クワイ河流域の偵察
2 偵察記録の報告と地図の作成
第三章 志士の輸送
1 志士四名がタイへ入境
2 船での輸送作戦
3 志士の「ビルマ潜入」失敗と成功
第四章 開戦とビルマ独立義勇軍の立ち上げ
1 開戦――米英蘭と戦闘状態へ
2 ビルマ独立義勇軍の立ち上げ
3 ビルマ独立義勇軍の組織
第五章 ビルマ進攻開始
1 第一期ビルマ作戦の開始
2 メーピン河遡航作戦
第六章 泰緬国境を越え、英軍との戦いへ
1 山岳地帯を西へ
2 国境を越えビルマへ進軍
3 渡河と夜襲
第七章 首都ラングーンへ
1 シッタン河の渡河とインド人釈放
2 独立義勇軍、日本軍の先頭を前進
3 待望の首都ラングーン入り
第八章 ビルマ独立義勇軍の見直し
1 ビルマの独立問題と独立義勇軍の再編
2 「ビルマに日本の僧侶あり」
3 観兵式と慰霊祭
第九章 第二期ビルマ作戦
1 平山少将・池田中佐の戦死と北進開始
2 イナンジョン油田と英国兵捕虜
3 コレラと日本語ラジオ放送
第十章 さらに北進、新体制へ
1 ビルマ攻略の完結
2 南機関の扱いと、ビルマ独立義勇軍の兵力
3 「ビルマ中央臨時政府の樹立」のニュース
第十一章 南機関解消、ビルマ国軍への道
1 南機関の解消を断行
2 オンサン中将、独立義勇軍の最高指揮官に
3 南機関長鈴木大佐との別れ
4 ビルマ防衛軍の誕生
5 ビルマ防衛軍指導部の陣容
第十二章 転出する元南機関員の同志たち
1 野田大尉の西進戦略
2 オンサンビルマ軍司令官
3 南機関の事務整理と、転出する元南機関員
第十三章 急変するビルマの上空
1 卒業式、幹部候補生の選抜
2 泰緬鉄道の建設、敵機の空襲
第十四章 ビルマ「独立」へ
1 ビルマ軍新兵入隊式
2 ビルマ幹部侯補生隊長に
3 ビルマ独立
第十五章 故国、日本へ
1 再会
2 故国、日本へ
あとがき
参考資料
【著者紹介】
北海道大学工学部卒、八幡製鉄入社、製鉄所の建設、設計に従事退社後GHQの没収した図書の調査、データベース化に取り組む。主な著作として、『絵具と戦争』(国書刊行会)
内容説明
大東亜戦争の始まる一年ほど前に、「ビルマ独立三十人の志士」と呼ばれる青年たちがいた。リーダーはアウン・サン。現ミャンマーで民主活動を続けるアウン・サン・スー・チーの父である。青年たちは、祖国独立の一念で、英国官憲の目をかいくぐり、ビルマを脱出。日本軍の庇護と指導のもと、きびしい訓練でその肉体と魂は磨かれた。ビルマ独立に命をかけた日本人の真実。
目次
南機関設立以前のアジア情勢
謀略開始、志士三十人の訓練
国境の情報収集
志士の輸送
開戦とビルマ独立義勇軍の立ち上げ
ビルマ進攻開始
泰緬国境を越え、英軍との戦いへ
首都ラングーンへ
ビルマ独立義勇軍の見直し
第二期ビルマ作戦
さらに北進、新体制へ
南期間解消、ビルマ行軍への道
転出する元南機関員の同志たち
急変するビルマの上空
ビルマ「独立」へ
故国、日本へ
著者等紹介
野田毅[ノダツヨシ]
大正2年、鹿児島県生まれ。鹿児島県立第一中学卒業。昭和12年、陸軍士官学校(第四九期)卒業。第一六師団配属、南京攻略戦参加。同13年、下志津飛行学校入校(偵祭学生)、広東攻略作戦参加。同14年、朝鮮会寧へ。同15年、歩兵第一三三聯隊配属(中隊長)。同16年、参謀本部附南機関配属(大尉)、12月ビルマ独立義勇軍参謀長。同17年、南機関の解消に伴い第一五軍司令部附(ビルマ防衛軍顧問)。同18年、満洲へ、第三九〇九歩兵師団(大隊長)
溝口郁夫[ミゾグチイクオ]
昭和20年、鹿児島県生まれ。北海道大学工学部卒業。八幡製鐵入社。新日本製鐵退職後、南京事件(百人斬り)、ビルマ独立義勇軍などについて調査研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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